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[MOM347]鹿児島城西MF有村惇志(2年)_台頭したサイドアタッカー

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.5 全国高校選手権鹿児島大会準決勝 鹿児島城西 5-2 尚志館]

 春先はレギュラーではなかった。だが、「最初はあまり仕掛けられなかったし、積極性もなかった。でも、この大会が近づくにつれて、思い切って仕掛けられるようになって、自信も出てきた」と語ったように、ボールを持てば果敢にドリブルを仕掛け、精度の高いセンタリングをゴール前に供給するプレーが評価され、2年生MF有村惇志は鹿児島城西の左SHのレギュラーに抜擢された。

 この試合でも立ち上がりから、MF鮫島晃太主将らから供給されるパスを受けると、一気にサイドを破って、鋭いクロスを供給。「クロスを上げるだけでなく、シュートも積極的に狙うようにしている」と語ったように、13分には右からのクロスに反応し、ゴール前に飛び込むと、鮫島の落しを気迫でゴールに押し込んだ。

 さらに24分には左サイドでボールを持つと、ドリブルで相手を引き付けてから、中央に出来たスペースに、速いグラウンダーのクロスを送り込む。これがゴール前に走り込んだFW林諒彦の足元にドンピシャリ。林ががら空きのゴールに難なく蹴り込んで、結果的に決勝点となるゴールをアシスト。36分には左CKを得ると、自慢の左足から放ったボールは、ゴール前のDF竹下市朗の頭に吸い込まれ、4点目をアシストした。

「まだまだ運動量が少ないし、仕掛けていかないといけない。自分の左足をもっと生かしたい」。積極性を手にした2年生サイドアタッカーは、決勝に向け、左サイドで牙を剥かんと活躍を誓った。

(取材・文 安藤隆人)

【特設】高校選手権2010

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