来季のコンサドーレ札幌入りが内定しているDF櫛引一紀主将(3年)が率いる室蘭大谷(北海道)は、初戦で強豪・四日市中央工(三重)と対戦することになった。

　3年連続で全国出場を果たしてきた四日市中央工は、前線から最後尾まで実力者揃い。なかでも日本高校選抜の選出歴があるGK村井泰希(3年)を中心とした守備陣は、三重県の2次リーグから決勝までの5試合をわずか1失点で勝ち抜いてきた。またエースFW山口幸太(3年)ら昨年の主力の大半を残すなど、その実力は折り紙つきだ。

　しかし3年ぶり29回目の全国出場を果たし、最北の王者として復権を期す室蘭大谷の目標は「もちろん優勝」。櫛引は初戦へ向けて「伝統あるチームと初戦なのでプライドを持って戦いたい」と力を込めた。

　自身にとっても札幌入団が決まってから初めての全国の舞台。だからこそ「全国でも1対1では絶対に負けたくない。そこの部分で全国で通用するっていうところを見せたい」と意欲をみせる。最北の雄の快進撃はなるか。J内定の頼もしいディフェンスリーダーがチームを引っ張っていく。

[写真]1対1で負けたくないと話したDF櫛引

(取材・文　片岡涼)

---

【特設】高校選手権2010