第89回全国高校サッカー選手権が2日、各地で2回戦を行い、16強が出そろった。柏の葉公園総合競技場の第2試合では前回王者の山梨学院(山梨)が登場。エースのFW加部未蘭(3年)の2得点などで国見(長崎)に3-1で快勝し、初戦を突破した。

　山梨学院は前半20分、加部のパスに抜け出したMF白崎凌兵(2年)が先制点を決めると、同29分、32分と加部が連続ゴール。怒涛の攻撃で一気に3点のリードを奪った。

　反撃に出る国見も後半21分にFW柴田隆太朗(3年)の左クロスからMF大町将梧(3年)がヘディングで1点を返し、最後まであきらめずにゴールを目指したが、そのまま1-3で敗れた。

　第1試合では星稜(石川)と駒澤大高(東京B)が対戦。0-0のままPK戦にもつれ込んだ試合は、PK4-2で初出場の駒澤大高が制した。

　前半は互いに見せ場少なく0-0で折り返すと、星稜は後半6分にDF坂本拓人(3年)の直接FKがGKの手をかすめてクロスバーを直撃。同14分には駒澤大高もMF黒木海人(3年)がFKを直接狙ったが、GKにキャッチされた。両チームともにゴール前で決定機をつくる場面が少なく、試合は0-0のままPK決着となった。

　PK戦では先攻の星稜3人目のMF木村祐太(3年)がゴール上に外してしまい、4人目のMF芦野翔斗(3年)のキックは駒澤大高のGK岸谷紀久(3年)がセーブ。後攻の駒澤大高は4人全員が成功し、PK4-2で勝った。

以下、2回戦結果

山梨学院 3-1 国見
前橋育英 4-0 室蘭大谷
水橋 1-2 那覇西
初芝橋本 0-3 尚志
佐野日大 1-2 作陽
新潟西 3-1 宇部
静岡学園 2-0 宇和島東
広島皆実 0-2 青森山田
星稜 0-0(PK2-4) 駒澤大高
流通経済大柏 2-0 明徳義塾
座間 1-2 久御山
九州国際大付 1-2 西武台
羽黒 1-3 関西大一
野洲 2-3 立正大淞南
宮城県工 0-2 日章学園
滝川二 4-1 鹿島学園

[写真]山梨学院はFW加部未蘭(中央)の2得点などで初戦を突破

(取材・文　西山紘平)

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【特設】高校選手権2010