beacon

[選手権]滝川二と立正大淞南が4強進出

このエントリーをはてなブックマークに追加

 第89回全国高校サッカー選手権は5日、フクダ電子アリーナ(千葉)とニッパツ三ツ沢球技場(神奈川)で準々決勝を行い、久御山(京都)と流通経済大柏(千葉)、立正大淞南(島根)、滝川二(兵庫)が国立競技場で開催される準決勝(8日)へ駒を進めた。準決勝では流通経済大柏対久御山、立正大淞南対滝川二が行われる。

 ニッパツ三ツ沢球技場の第2試合では初の準決勝進出を狙う日章学園(宮崎)と7年ぶりの4強入りを懸けた滝川二が対戦した。日章学園は全日本ユース選手権4強の静岡学園(静岡)、滝川二はMF柴崎岳(3年)を擁した昨年度準優勝校・青森山田(青森)と、それぞれ優勝候補を打ち倒しての8強進出。その両校による一戦で勢いで勝ったのは滝川二だった。前半8分、前線のFW浜口孝太主将(3年)をポイントにゴール正面PAやや外側の位置からMF本城信晴(3年)が右足ミドルを叩き込んで先制。さらに28分には左クロスからFW樋口寛規(3年)がダイビングヘッドで4戦連続となるゴールを決めて突き放した。

 日章学園はPAまはでボールを運ぶものの、なかなか追撃することができない。逆に滝川二は後半32分、左ロングスローから浜口主将が反転シュートを決めて3-0。“ブルドーザー”2トップによる今大会3度目のアベックゴールなど、今大会4試合15得点の破壊力を見せ付けている滝川二が準決勝進出した。

 フクダ電子アリーナの第2試合では、初の8強入りを果たした西武台(埼玉)と島根県勢初のベスト8進出となった立正大淞南(島根)が対戦。どちらが勝っても初の“国立”となる一戦は立正大淞南がPK戦を制し、県勢初の準決勝進出を決めた。

 立正大淞南は前半10分、FW池田拓生(3年)からパスを受けたMF加藤大樹(3年)が左足で先制点。加藤の4戦連発7得点目でリードを奪うと、その後も積極的に追加点を狙ったが、同26分の加藤、同28分のFW新里大地(3年)のシュートはクロスバーに阻まれ、同35分には再び加藤の左足ミドルがポストを直撃するなど2点目を取れなかった。

 すると、西武台は後半立ち上がりの2分、右クロスにFW清水慎太郎(3年)が頭で合わせる同点ゴール。こちらも4戦連発となる清水の今大会5得点目で1-1の振り出しに戻した。

 立正大淞南は後半19分、右サイドのスローインからゴール前に流れてきたボールを前に運んだ池田が右足を鋭く振り抜き、ゴール左隅に流し込む。池田の2戦連続弾で再びリードを奪ったが、後半ロスタイムに西武台が意地の同点ゴールを決め、試合は2-2のままPK戦にもつれ込んだ。

 PK戦では先攻の西武台2人目、後攻の立正大淞南3人目が失敗。4-4のままサドンデスに突入すると、6人目は両チームとも失敗し、西武台7人目のMF岡田和貴(3年)のキックをGK三山大輝(3年)がセーブ。最後は立正大淞南7人目のDF竹内洸(3年)が落ち着いて決め、PK5-4で競り勝った。

[写真]滝川二はFW樋口の4戦連発ゴールなどで日章学園に快勝した

【特設】高校選手権2010

TOP