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[大学選手権]G大阪入りの関西大MF岡崎は同点PKも…来季へ「J1、J2、カテゴリー関係なく自分でやらなければいけない」

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[12.19 全日本大学選手権1回戦 専修大3-1関西大 BMWス]

 王者・専修大にとって最も怖い存在となっていた。前半こそ決定機に絡むことができなかったが、1点を追う後半はカウンターから決定的なラストパスを通し、23分にはスルーパスに走りこんで獲得したPKを自ら右足で同点ゴール。ガンバ大阪加入内定の関西大MF岡崎建哉(4年=G大阪ユース)の技巧が連覇を狙う専修大を苦しめていた。

 ただし、延長戦で2点を奪われてチームは敗戦。大学ラストマッチとなってしまったエースは受け身だってしまった前半を後悔していた。「もっとアグレッシブに行っておけば良かった。(相手の勢いを)上手く断ち切れなかった。力不足です」。何より悔いが残っているのは、自分自身のプレーでチームを救うことができなかったこと。「自分自身、全然動けなかったですし、こういう時にも試合決められたり、チームを助けないといけない立場。それが全然できなかったので悔いしかないけど、これが実力だと思いますし、そこは素直に受け止めてやっていかないといけない」

 4年前、G大阪ユースからトップチームに昇格することができなかった。プロ志望で大学進学を考えていなかった岡崎に声をかけたのが、関西大だった。人と指導に恵まれた岡崎は名門で主軸に成長し、2年時には全日本大学選手権優勝。そして今年、関西を代表する司令塔に成長したMFはG大阪からのオファーを受けて“古巣”に戻る決断をした。岡崎の願い通じず、チームはJ2へ降格してしまったが、プロとして戦う以上、場所は関係ないと考えている。「どこでサッカーしようが、Jであろうが、どこでやろうが、自分自身成長できることに変わりないので、自分の気持ち次第だと思う。J1であろうが、J2であろうが、JFLであろうが、カテゴリー関係なく自分でやらなければいけない。やっていけば成長できる」と力を込める。

 試合を決定づけるスルーパスやFK、そして得点能力も非常に高い。抜群のサッカーセンスを持つMFは優勝で飾ることができなかった大学ラストイヤーの悔しさも込めて来季、まずはクラブのJ1昇格に貢献する。

[写真]関西大MF岡崎は同点PKも…

(取材・文 吉田太郎)
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