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[大学選手権]ピッチ外から声かけ続ける主将、早大は「畑尾大翔のために戦う」

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[12.24 大学選手権準決勝 早稲田大 5-0 鹿屋体育大 味フィ西]

 早稲田大のCB畑尾大翔主将(4年=F東京U-18)はベンチの外からチームを励まし続けていた。高さと強さを兼ね備えたJ注目の強力CBは、守備の柱としてチームの関東大学1部リーグ3位と5年ぶりの全日本大学選手権出場に大きく貢献。だが、原因不明という体調不良の影響で今大会はピッチに立つことはおろか、ベンチにも入ることができずにいる。ただし、「今のこの状況でもできることはあると思う。いかに貢献するかを考えながらやっています」という畑尾はチームのためにサポート役に回り、試合中にはピッチの外から誰より大きな声で仲間たちの好プレーを讃えていた。

 エースFW富山貴光は「アイツが一番チームのために考えている」という主将。決勝進出を果たしてくれた仲間に「純粋に嬉しいですし、みんなには感謝の気持ちしか無いですね。特に4年生は自分の思いも背負いながら戦ってくれていますし、(ゲーム主将の菅井)順平なんかはこの大会が始まる前に『オレは畑尾大翔のために戦う』と言ってくれましたし、自分のため、チームのために戦ってくれている」と喜んだ。1月6日の決勝まで約2週間。ピッチに立つことができる保証はないが、「自分のできる限りのことをやって少しでも可能性を広げたいと思っています」と誓った。チームとしての目標は「1番になる」ことだけ。主将として、できる限りのことをやり切って、名門復活を果たす。

[写真]早稲田大の畑尾主将(左)はチームのために今できることを貫くことを決意

(取材・文 吉田太郎)

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