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プロ内定5人擁した夏の王者明治大、福岡大を崩せず初戦で姿消す…「この敗戦を一生忘れない」

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明治大はまさかの初戦敗退となった

[12.15 インカレ2回戦 明治大0-1福岡大 熊谷]

 Jリーグ内定5選手を擁するチームは、序盤から圧倒した。しかし攻めども攻めども、ゴールネットは揺れない。福岡大(九州1)と対戦した明治大(関東5)だったが、0-1で敗戦。9年ぶりのタイトル奪還の夢は初戦で潰えた。

 夏の王者が初戦で姿を消した。4年連続して決勝に進出している総理大臣杯では、2年ぶりに大会を制覇。勢いは後期リーグ開幕戦にもつなげ、首位の早稲田大を相手に6得点で圧倒するなど、強さを示した。

 しかし後期第3節以降は急失速。浮き沈みの激しいシーズンを送り、後期の明治と言われるほど伝統的に終盤での強さを発揮するが、今季はその強さも取り戻すことなく、5位でリーグの戦いを終えていた。

 J1の浦和レッズに入団する主将DF岩武克弥(4年=大分U-18)は試合終了のホイッスルが鳴るとその場にしゃがみ込んでしまった。涙も止まらない。試合については「何が足りなかったのかはこれから考えたい」。そう言って振り返るのがやっとの様子。「こういった勝負所で勝たせられるような選手になっていきたい。結果にこだわれる選手になりたい」。

 今季は10番としてプレーし、大宮アルディージャへの入団を決めているMF小野雅史(4年=大宮ユース)も「どのプレーが悪かったというのは、今日だけじゃ整理がつかない」と声を詰まらせる。「自分はこれからもサッカーが出来るけど、できないメンバーもいて、敗戦を僕自身が受け止めてやらないといけない。この敗戦を一生忘れないようにしたい」と必死に顔を上げた。

(取材・文 児玉幸洋)
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