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[全日本大学選手権]準々決勝・全4試合プレビュー

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■準々決勝(12月23日)
鹿屋体育大vs中京大
同志社大vs専修大
仙台大vs明治大
慶應義塾大vs桃山学院大


[夢の島陸上競技場]

鹿屋体育大 11:30 中京大

 鹿屋体育大は初戦で新潟経営大に2-2でもつれ込んだPK戦の末、PK4-2でなんとか逃げ切り、勝利を手にした。エースであるFW岡田翔平(4年=F東京U-18・鳥栖内定)が1週間前の練習で腰を痛めたため、この試合では延長戦からの出場だった。試合後には井上総監督は「岡田がいなくて相手の裏に走れず、決定力もなかった」とコメント。準々決勝までにエースのコンディションが回復しているか、不安が残る。対する中京大は、関東の名門・筑波大を2-0で撃破。準優勝で終わった昨季のリベンジへ、好スタートを切った。大会注目FW藤牧祥吾(4年=清水ユース)が貫禄の2点。“元Jリーガー”を擁する最終ラインも強力な攻撃陣を完封した。この勢いで2年連続の4強入りを果たしたい。

同志社大 13:50 専修大

 優勝候補の関東王者・専修大は、初戦で圧巻の9発を沈め、福山大に9-2で勝利した。関東リーグでみせた“攻撃的で美しいサッカー”は健在。初のインカレ出場にも、臆することなく、堂々のプレーで全国初勝利を手にした。千葉加入内定のMF町田也真人(4年=埼玉栄高)は1ゴール1アシストと存在感を存分に発揮。「見ていて楽しいサッカーの『主役』を務められれば」と力を込める。初出場で初Vへ。そのためにも手堅く4強進出を決めたいところだ。対する同志社大は、抜群のチームワークで9年ぶりのインカレ出場を決め、初戦では札幌大に3-1で勝利した。先制点を奪われるも、粘り強く戦った末の初戦突破。関西学生リーグでも終盤の脅威の追い上げをみせ、全国行きを決めてきた。関東王者の攻撃を凌ぎ、チーム一丸となって金星を勝ち取りたい。

[足利総合運動公園陸上競技場]

仙台大 11:30 明治大

 “ポゼッションサッカー”を掲げるチーム同士の一戦が準々決勝で実現した。明治大は初戦で近畿大に3-0の快勝。神川監督も「快勝、完勝だった」と勝利を喜んだ。今季の関東リーグ得点王FW阪野豊史(3年=浦和ユース)は、好調を維持。全国の舞台では早速ゴールを決めている。2戦連発にも期待ができそうだ。一方の仙台大は、エースFW奥埜博亮(4年=仙台ユース・仙台内定)のゴールで高知大に2-1で競り勝ち、インカレ本大会では4年ぶりとなる勝利を手にした。中盤のキーマンであるルーキーMF熊谷達也(1年=柏U-18)がどれだけ出来るかで、試合の行方は大きく変わる可能性が高い。ともに真っ向勝負をかける、好ゲームとなりそうだ。

慶應義塾大 13:50 桃山学院大

 慶應義塾大は初戦で福岡大に延長戦の末に2-1で勝利し、準々決勝進出を果たした。ここで関西王者・桃山学院大を撃破し、4強入りしたいところ。しかし、福岡大戦で今季チーム内得点王のMF日高慶太(4年=桐蔭学園高・山形内定)と来季・岡山入りの右SB田中奏一(4年=F東京U-18)が負傷交代したため、不安が残る。対する桃山学院大は、初戦でMF道上隼人(2年=C大阪U-18)が2枚の警告を受けて退場。今季のリーグ戦で躍進を遂げた右サイドのアタッカーを欠いて、試合に臨むことになる。楚輪監督は慶應義塾大について、「スロースターターでテクニシャンばかりだった。10番(河井)や6番(藤田)、15番(増田)の小さい子たちが上手かった」とコメント。「シュートチャンスをしっかり決めきって、うちらしい攻守に渡っての切り替えの早さをみせたい」と強く意気込んだ。関東の荒鷲イレブンと関西王者の一戦はどちらに軍配が挙がるか。


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