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大一番で最終予選初先発へ、栗原「しっかり結果を出したい」

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 大一番で“大役”が回ってくる。日本代表DF吉田麻也が8日のヨルダン戦(6-0)で右膝内側靭帯を痛めて離脱。12日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(ブリスベン)ではDF栗原勇蔵(横浜FM)の最終予選初先発が濃厚だ。「一番大事なところ。チャンスが来たら、しっかり結果を出したい」。現地での初練習を終えた栗原は力強く言った。

 “試運転”は済ませている。8日のヨルダン戦、吉田に代わって前半44分から途中出場。ヨルダンの反撃にチャンスをつくられる場面もあり、「しっかり守ろうと思ってやっていたけど、後半は課題。自分から声をかけて(前線から守備に)いかせるようにしないといけない」と反省したが、同じ轍は踏まない。

 高さとパワーが最大の武器であるオーストラリアに対し、栗原には何よりも空中戦での働きが求められる。オーストラリアは8日のオマーン戦(0-0)でFWケネディ、FWティム・ケーヒルがともにベンチスタートとなり、交代枠を一つ残したまま、両エースには最後まで出番がなかった。日本戦に向けた“温存”か。栗原は「どの選手とやっても、高いと思う。でも、そこで負けると相手に起点をつくられる。体を張って、なるだけ抑えたい」と意気込む。

 昨年1月のアジア杯決勝でも苦しめられたオーストラリアの高さ。「空中戦ではちょっと不利になるかなと思う」と、苦戦は覚悟のうえだ。それでも「そういう戦いは今後も絶対にある。そういう中で勝っていきたい」と力を込めた。狙うは最終予選3試合連続完封。たとえ局地戦で劣勢になろうと、ロングボールの出どころへのプレスやチャレンジ&カバーなど、チームとしての組織的な守備でオーストラリアを封じ込める。

(取材・文 西山紘平)

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