beacon

[SBSカップ]4発のU-19代表FW久保「ボクが点を取れば、それが貢献になる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.17 SBSカップ国際ユースサッカー U-19日本代表7-2静岡ユース 草薙陸]

 U-19日本代表のエース候補が高校生の静岡ユースに力の差を見せつけた。A代表招集の経験もあるFW久保裕也(京都)は49分間の出場で4得点。「もっと取れましたね。まず無失点でいかなアカンし、もっとできたと思います」と平然とした表情で試合を振り返った。

 高校3年生だった昨年はJ2で圧巻の10ゴール。今年2月にA代表に初招集されたストライカーは実績でライバルたちを大きく上回る。今年もJ2で18試合に出場(1得点)。昨年から通じるとU-19代表でプレーした期間は決して長くないが、それでも大器は今大会初戦のポルトガル戦と合わせて2戦5発とゴールで自らの力を証明している。

 この日は前半7分までにまさかの2失点。「最初、ちょっと気抜いていたかなと思います。多分1回も触らずに2点取られた気がします。やっちゃったな、と」と苦笑いした久保だが、前半10分にSB佐藤和樹(名古屋)の左クロスをニアサイドで合わせて追撃ゴールを決めると、2-2の28分には、MF矢島慎也(浦和)の右サイドからの折り返しを右足ダイレクトで叩いて2点目。37分にはカウンターからSB松原健(大分)のラストパスを右足でゴールへ流し込んであっさりとハットトリックを達成した。

 そして後半9分にはパスの選択肢を持ちながらも左中間から強引に仕掛けてディフェンスを破ると、最後は左足で4点目のゴールを決めた。それでも「もっと取れてもいいかなと思います。最後ちょっと相手のプレッシャーが緩かった」と久保は納得していなかった。

「チームのためにボクが点を取れば、それが貢献になると思う。取るためにどうすればいいか考えながらやりたいです」。3大会ぶりのU-20W杯出場を狙うU-19代表にゴールで貢献するストライカーは19日の韓国戦へ向けても闘志満々だ。ロンドン五輪3位決定戦の敗戦を悔しい思いで見たというFWは「負けたくないです。(良い結果を出すためには)今、チームがやろうとしていることを続けていくこと。で、もっと個人としてもゴール前で仕掛けていきたい」。引き分け以上でも自力で優勝の決まる韓国戦。エースがゴールで勝利と優勝へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

TOP