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[SBSカップ]高3で神戸トップチームと契約の岩波、Jデビュー&U-20W杯出場目指す

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[8.17 SBSカップ国際ユースサッカー U-19日本代表7-2静岡ユース 草薙陸]
 
 6月29日にヴィッセル神戸とプロ契約を結んだCB岩波拓也(神戸)は3-1で勝ったU-19ポルトガル代表戦に続いて先発フル出場。立ち上がりに2失点したものの、その後はU-17W杯でもコンビを組んだCB植田直通(大津高)と相手の攻撃を阻み続けた。ダブルボランチが上がりすぎたことでできたスペースを突かれて失点するなど反省点もあった試合。「(植田と)お互い前半の最初からもっと声をかけていれば。次の韓国戦も多分2人が出ると思うので、きょうのような前半最初からのミスがないようにしていきたいです」と語った。

 186cmの長身と対応力の高さを活かした守備と、抜群の精度を誇るキックで存在感を放つ逸材は、U-18チームから一足早くトップチームへ昇格。以前から2種登録選手としてトップチームに帯同していたが、完全にトップチームに身を置くことでより充実した毎日を送っている。「サッカー選手として、お金の面もそうですけれど、ユースと違う責任感というのが凄くあるし、1回1回の練習に対する集中力もユースの時と比べて違ってくる。自分の持ち味をどんどん出して1日でも早くJリーグのピッチに立ちたいという目標がある。だから練習が凄く楽しいです。こういう代表に来れば、Jリーグに出ている選手がたくさんいて、また刺激というのがある。自分も早くJリーグの舞台に立てればと思っています」

 海外志向が強く、今春まではオランダの名門・PSV入りが決定的と見られていたが、急転トップチーム昇格を選択した。「自分が育ったクラブ、ヴィッセル神戸というところで、そこを結果を残したい。自分でヴィッセルでやると決めたので1日でも早く試合に出られるように。監督も代わってするサッカーも変わりつつあるので、自分も負けないようにアピールしていきたいです」。

 今年の目標はトップチームデビューとU-19代表としてU-20W杯出場権を獲得すること。「11月にはワールドユースのアジア最終予選がある。そこが自分にとって大きな目標。日本はここ2大会(世界大会に)出れていない。日本にとって出ないといけない大事な大会だと思う」と語っていたCBが今年、結果にこだわって2つの目標を必ず達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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