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4得点も不満のヤングなでしこ田中陽「まだ50点」

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 U-20女子W杯で2大会ぶりのベスト8進出を決めたU-20日本女子代表(ヤングなでしこ)は28日、準々決勝の韓国戦(30日)に向けて神奈川県内で練習を行った。ここまでチーム最多の4得点を挙げ、名実ともにエースとして注目を集めるMF田中陽子は、紅白戦で主力組のトップ下としてキレのあるプレーを見せた。

「(ボランチとしてプレーしていた)いままでは点を取る選手ではなかったけど、いまは得点が求められている。次は流れの中で点を取りたいです。(自分の得意な形である)切り返してからのシュートで点を取れていないので」。惜しくも得点にならなかったが、ニュージーランド戦で観客の度肝を抜いたスーパープレーの再現を誓った。

 1試合で左右両足でFKを決めるなど、今大会で一躍スター選手の仲間入りを果たした田中陽だが、周囲からの称賛とは裏腹に自信のプレーには満足していないという。

「決勝トーナメントからが勝負。あと1試合で終わるか、3試合できるかで全然違うので。(これまでの自分に採点をつけたら)まだ50点。もっと質の高いプレーをしていきたいです」

 大会得点ランキングで2位につけていることについて話が及ぶと、「得点王になれたらうれしいです」と笑顔で答えた田中陽。エースの右足&左足が、ヤングなでしこを世界の頂点へと導いてくれるはずだ。

(取材・文 奥山典幸)

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