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日本はハーフナーの11か月ぶりヘッド弾でUAEを下す

[9.6 キリンチャレンジ杯日本1-0UAE 東北電ス]

　日本代表は6日、キリンチャレンジ杯でUAE代表と対戦し、1-0で競り勝った。後半24分、DF駒野友一の左クロスからFWハーフナー・マイクがヘディングで決勝点。6試合ぶりに先発したハーフナーの11か月ぶりとなる代表戦ゴールでUAEを下した。日本は11日に埼玉スタジアムで行われるW杯アジア最終予選第4戦でイラク代表と対戦する。

　日本は右足首痛を抱えるDF長友佑都が欠場。代わってDF酒井宏樹が右SBでA代表初先発を飾り、駒野が左SBに入った。攻撃陣ではFW岡崎慎司、FW前田遼一がベンチスタートとなり、ハーフナーが2月29日のW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦(0-1)以来、6試合ぶりの先発。FW清武弘嗣も昨年11月15日のW杯アジア3次予選・北朝鮮戦(0-1)以来、約10か月ぶりの先発となった。
[スタメン&布陣はコチラ]

　日本は開始早々に決定機をつくる。前半2分、清武のスルーパスからFW香川真司がPA内右に抜け出し、マイナスのクロス。走り込んだMF本田圭佑が右足ダイレクトで合わせたが、シュートはゴール上へ。同4分にも香川のパスから本田が左サイドを駆け上がり、ゴール前に折り返すが、ハーフナーにはわずかに合わず、DFにクリアされた。

　立ち上がりから試合の主導権を握る日本。清武&酒井宏の五輪コンビが右サイドを支配し、チャンスを演出する。前半16分、右サイドから中に切れ込んだ清武が浮き球のスルーパスを狙うが、PA内に走り込んだ香川にはわずかに合わない。同20分、酒井宏のアーリークロスにハーフナーが右足ボレーで合わせるが、GKにキャッチされた。

　ビルドアップでのミスからピンチを招くシーンもあったが、最後はGK川島永嗣を中心にした守備陣が落ち着いて対応。前半27分には香川が右足ミドルを狙い、同30分にもショートコーナーから本田の右クロスをファーサイドのハーフナーが頭で捉えるが、シュートはいずれも枠を外れた。

　UAEは前半23分、右サイドをオーバーラップしたDFアブドゥルアジズが駒野を振り切ると、カバーに入った伊野波もかわしてゴール前にクロス。FWアハメド・ハリルのシュートはゴール左に外れたが、ヒヤリとさせられる場面だった。

　日本は前半終了間際の前半45分に決定機を迎える。清武のサイドチェンジを受けた酒井宏が右サイドから絶妙なアーリークロス。ハーフナーがダイビングヘッドで合わせたが、GKの好セーブに阻まれ、惜しくもゴールならず、前半は0-0で折り返した。

　日本はハーフタイムに3選手を交代。伊野波、MF長谷部誠、香川に代わってDF水本裕貴、MF細貝萌、FW岡崎慎司がピッチに入った。しかし、なかなか攻撃のテンポが上がらず、チャンスをつくれない。後半7分に本田、同17分にMF遠藤保仁がミドルシュートを狙うも攻撃は単発。同19分には本田に代えてMF中村憲剛を投入した。

　すると後半24分、ついに試合が動く。中村が左サイドをオーバーラップした駒野に展開。駒野が左足で上げた山なりのクロスに相手GKが飛び出すが、ボールに触れることができず、ファーサイドに詰めていたハーフナーが打点の高いヘディングで無人のゴールに突き刺した。

　ベネズエラ戦に続く駒野の2戦連続アシスト。ハーフナーにとっては、2得点を挙げた昨年10月11日のW杯アジア3次予選・タジキスタン戦(8-0)以来、約11か月ぶりとなる国際Aマッチ3得点目が生まれ、日本が待望の先制点を奪った。

　日本は後半33分、中村からパスを受けた岡崎がドリブルでDF2人をかわし、右足でシュート。決定的な場面だったが、GKのセーブに阻まれる。同34分には酒井宏に代えてDF酒井高徳を投入。ドイツメディアもにぎわせた酒井高が待望の国際Aマッチ初出場を果たし、左SBに入ると、駒野が右SBに回った。

　果敢に2点目を狙う日本は後半37分、ドリブルで運んだ清武がそのまま思い切りよく右足を振り抜くが、ミドルシュートはGKがセーブ。このプレーで獲得したCKからショートコーナーでつなぎ、リターンを受けた中村が左足で右クロスを送るも、岡崎のヘディングシュートは枠を外れた。

　日本は後半42分、遠藤に代えてMF高橋秀人を投入し、6枚の交代枠を使い切る。同43分にはハーフナーが落としたボールを酒井高が右足ミドルで狙うが、ゴール上へ。最後まで攻撃の手を緩めなかった日本だが、追加点を奪うことはできず、1-0でタイムアップを迎えた。

(取材・文　西山紘平)

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