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フットサル日本代表、W杯以来の試合でアルゼンチンに敗れる

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[5.15 国際親善試合 フットサル日本代表 1-5 フットサル・アルゼンチン代表 代々木]

 フットサル日本代表は15日、フットサル・アルゼンチン代表と国際親善試合を行った。前半で日本はアルゼンチンに3点のリードを許してしまう。後半に入って攻勢に試合を進めたが、得点を挙げることはできない。逆に2点を追加された日本だが、後半18分にはパワープレーからFP仁部屋和弘(バサジィ大分)がゴールを決めて1点を返す。しかし、反撃もここまで。日本は1-5でアルゼンチンに敗れ、昨年11月のW杯以来となった国際Aマッチを白星で飾ることはできなかった。

 日本のスターティングファイブはGK川原永光、FP滝田学、FP森岡薫、FP逸見勝利ラファエル、FP仁部屋和弘。アルゼンチン代表も昨年のW杯に出場したGKマティアス・ケベト、FPダミアン・スタッソーネ、FPレアンドロ・クッソリーノの3選手をスタメンで起用している。

 立ち上がり、FP滝田学(ペスカドーラ町田)が積極的にシュートを打って行く。前半2分にはFP森岡薫(名古屋オーシャンズ)からのパスを受けて、PA内に侵入したが、シュートは右に逸れて行った。ロングボール主体に攻めてくるアルゼンチンに対し、集中した守りを見せていた日本だが、同5分に右サイドを突破されると、中央へ折り返したボールを落とされ、FPディエゴ・アボジョニオに先制点を決められてしまう。

 前半8分にはバックパスの反則をとられ、PAライン上からの間接FKを与えたが、FPレアンドロ・クッソリーノのシュートは枠を逸れて行った。同11分にもクッソリーノに強烈なFKを打たれるが、ゴールの右へ外れて行った。さらに12分にもFP小曽戸允哉(バサジィ大分)の横パスをカットされて、速攻を受けたがGK川原永光(名古屋オーシャンズ)がブロックし、追加点は与えなかった。

 日本も遠い位置から積極的にゴールを狙っていく。前半16分にはCKからFP吉川智貴(名古屋オーシャンズ)が左足でゴールを狙ったが、シュートは左へ逸れて行った。逆に17分には左サイドでFP渡邉知晃が抜かれ、FPルーカス・フランシーにシュートを打たれたがGK川原が防いだ。しかし、17分にはFKを与えるとクッソリーノに直接FKを叩き込まれて、2点差に広げられた。

 2失点目を喫した日本は、タイムアウトを取る。ボールを保持しながら、森岡らのミドルシュートでゴールに迫ったが、シュートはDFにブロックされた。前半19分には再び右サイドから崩され、アポジョニオの落しをFPルーカス・ポロアレマニーに決められて、点差を広げられてしまう。

 前半20分にも日本はFP稲葉洸太郎(バルドラール浦安)が右サイドを突破し、FP逸見勝利ラファエル(アルワスル/UAE)がゴールを狙ったが、シュートはわずかに右へ逸れた。さらに森岡も強烈なシュートをゴールに飛ばしたが、GKマティアス・ケベドに防がれる。結局、日本はノーゴールのまま、前半を折り返した。

 後半のスタートと同時に日本代表はFP室田祐希(名古屋オーシャンズ)、GK冨金原徹(デウソン神戸)がピッチに立った。後半2分にはFP星翔太(バルドラール浦安)が反転シュートでゴールを狙ったが、これは左ポストに嫌われた。同7分には仁部屋が左サイドを突破して、ゴール前に速いボールを入れる。しかし、逸見は合わせることはできずに、ボールはタッチラインを割ってしまった。さらに同8分、左サイドのキックインを右に入れると、これを仁部屋がボレーで合わせたがゴール右に外れている。

 ボールを支配して攻勢を強める日本は、後半9分にも室田が強烈なシュートを放ち、ゴールに迫ったが、GKケベドに阻まれた。逆に同10分にはスタッソーネのシュートをGK冨金原が弾いたところをフランシーニに押し込まれ、0-4と差を広げられた。

 残り9分20秒、日本は小曽戸をGKにしたパワープレーに出る。後半12分には日本に速攻のチャンスがおとずれ、逸見から森岡にパスが出るが、得点を挙げることはできない。直後にもパワープレーの数的優位から日本は左サイドを崩し、星がループシュートでゴールを狙ったが、ボールはクロスバーに嫌われた。

 ゴール前で相手に揺さぶりを掛ける日本だが、アルゼンチンのタイトな守備を崩せない。後半17分には右サイドからポロアレマニーに折り返しのボールをゴール前に入れられると、これをFPコンスタンティノ・パポラギに流し込まれる。

 大きく点差を広げられた日本だが、後半18分に意地を見せる。パワープレーのボールを左サイドで受けた仁部屋が相手守備ブロック割って入り、右足でシュートを決める。その直後にも逸見が速攻から際どいシュートを放ったが、これはゴールの右へ外れて行った。同20分にも星が反転シュートでゴールを狙ったが、GKケベドの好セーブに遭う。このまま試合は1-5で終了し、日本はW杯以来となる国際Aマッチを白星で飾ることはできなかった。

 フットサル日本代表は3日後の18日にも、大分でアルゼンチン代表と対戦する。

(取材・文 河合拓)

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