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U-17代表候補、左SB山口が攻撃参加から同点弾

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[5.21 練習試合 U-17日本代表候補2-2C大阪U-18 J-GREEN堺]

 今年U-17日本代表に初招集されたDF山口真司(神戸U-18)が3本目に価千金の同点ゴールを決めた。19分、左サイドでボールを持った山口は前方にポッカリと開いたスペースを発見するとドリブルを選択。「ドリブルのコースが見えたので、いけるかなと思って一人目を抜いたら、いい感じになったので2人目、3人目を抜いた。最後CBが左の外側に逃げているのが見えたので会津とワンツーをしました」とFW会津雄生のラストパスを引き出してPAまで侵入すると、最後は飛び出したGKよりわずかに早くボールを触って同点ゴールを押し込んだ。

 ゴールと同時に渾身のガッツポーズ。それでも試合後は「あれだけしかなかった。ポジションは未だに上手くつかめていない。点取ったことは少しはアピールになったかもしれないですけど、まだまだ。これじゃワールドカップに行けないかなと思います」と首を振っていた。吉武博文監督のもと、U-17日本代表の選手たちは複数のポジションを求められているが、山口は左SB以外のポジションをまだ自分のものにしていない。だからこそ複数のポジションで信頼される選手にならなければならないと考えている。

 U-17W杯は憧れだ。2年前には神戸の下部組織でともにプレーしたCB岩波拓也(現神戸)が世界8強に大きく貢献。先輩から都度話を聞き、思いは大きくなっている。「自分も行きたいと思っている。サイドバックを極めたいですし、頑張ってサイドバック以外のポジションもできるようにしたい」。合宿最終日の22日も少しでもアピールして、まずは次回の合宿メンバー選出につなげる。 

(取材・文 吉田太郎)

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