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2年前にU-17W杯とU-19アジア予選経験のMF深井、チームの柱へ「自分も変わっていかないといけない」

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[5.22 練習試合 U-18日本代表候補1-1大阪学院大 J-GREEN堺]

 2年前にU-18日本代表としてAFC U-19選手権一次予選を経験しているMF深井一希(札幌)がリーダーのひとりとしてチームを引っ張っていく意気込みを口にした。「自分は確かに人よりもいい経験をさせてもらっている。その経験を伝えられるように。また自分も変わっていかないといけない」。川辺駿とダブルボランチを組んで先発したこの日は、中盤で持ち味の球際の強さとボール奪取能力の高さを発揮。ボールをサイドへ散らしながらも、高い位置でボールを奪えば迫力のある動きで、シュートにまで持ち込んでいた。

 深井は11年にU-17日本代表のアンカー役としてU-17W杯8強進出にも貢献。昨年は左膝のケガによってほとんどプレーすることができなかったが、それでも鋭い読みとボール奪取能力の高さ、攻撃の起点にもなることのできるMFはコンサドーレ札幌から高い評価を得てトップチームに昇格した。そして今年、期待のMFはトップチームで躍動する。昨年はケガで7か月間プレーすることのできなかったが、復帰後に「これからどんな苦しいことがあっても乗り越えることができると思います」と語っていた深井は3月20日のJ2松本戦で初先発すると、すでに12試合に出場してチームにとって大きな戦力となっている。

「彼らはトップでやっている。いれば(代表の活動に参加することができれば)彼らが中心になる」。U-18日本代表の鈴木政一監督も信頼を口にしていたが、深井自身ももちろん、代表チームに貢献したいという気持ちを強く抱いている。プレーで貢献することが第一。チームのレベルを高めることに力を注ぐ意欲だが、現在は練習から雰囲気を向上させる必要性を感じている。「トップだともっとメリハリがありますし、キリッとしている雰囲気がある。そういうところを目指して、しっかりつくりあげていかないと強くならないと思う。自分が中心になってやっていきたい」。J1復帰を狙う札幌のトップチームで感じる熱にU-18代表も近づけたいと考えている。

 U-17W杯を経験しているからこそU-20W杯の思いは強い。「17ですら凄いいい経験させてもらった。20だともっともっといい選手もいると思う。そういう中に入ってトップレベルの選手とやることが自分自身の成長にもつながる」。2年前は一次予選で韓国に敗れてタイと引き分けた。アジアの戦いが厳しいのは分かっているが、どんなに高い壁でも絶対に「乗り越える」。

(取材・文 吉田太郎)

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