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一夜明けても癒えない“傷”…香川「振り返るだけでマイナス」

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 心の傷はまだ癒え切っていなかった。ブラジル戦後、「攻守において完敗だった。あれだけ勝ちに行くと言っておきながら、それをしなかった」と完敗の現実にうなだれていたMF香川真司(マンチェスター・U)。一夜明けた16日も、その表情には悔しさとふがいなさが残ったままだった。

「昨日は90分間、試合をして、何もできないのではなく、しようとせずに終わった。それではいけないし、初戦が終わって気づくようでは遅いかもしれないけど、戦ううえで何が必要か確認して、次に向けて切り替えたい。精神的に後手に回ってバラバラになった。2失点目を避けたいというのが強くて、個人的にもチームとしても、前に出る回数が少なかった」

 前夜の苦い記憶は脳裏に焼き付いたまま。「昨日の試合は忘れて……。振り返るだけでマイナスというか、プラスの要素がなかった。何をしに来たんだろうなという試合だった」。いつまでも引きずっているわけにはいかない。「切り替えるしかないので。次の試合に向けて準備したい」。必死に前を向く日本の10番は「初戦に負けているので。次は勝ち点3が絶対に必要になる」と、19日のイタリア戦で汚名返上となる金星を誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

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