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[U-17W杯]劇的逆転弾の渡邊「ファイナルを目指したい」

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[10.24 U-17W杯GL第3戦 日本2-1チュニジア UAE]

 U-17W杯UAE2013に参戦しているU-17日本代表は24日、グループリーグ第3節のチュニジア戦を行い、2-1で勝利した。前半終了間際に先制点を許した日本だが、後半42分にDF坂井大将(大分U-18)のゴールで同点とすると、アディショナルタイムにはFW渡邊凌磨(前橋育英高)が逆転ゴールを突き刺し、劇的勝利を飾った。3連勝の日本はD組1位突破を確定させた。28日の決勝トーナメント1回戦ではB組、E組、F組のいずれかの3位と対戦する。

 快進撃を見せるU-17日本代表に更なる勢いを与える勝利になった。身体能力に勝る相手のマンツーマンディフェンスに苦しんだ日本は、持ち前のパス回しが封じられ、思うようなサッカーが展開できない。さらに1点の先行を許したことでますます苦しいゲームを強いられることになった。

 だが吉武博文監督が「90分という試合時間の中で必ず自分たちの時間がくる」と信じた通り、1戦1戦、成長と自信を積み上げる選手たちは、諦めてはいなかった。まずは後半42分、諦めずに体を寄せた坂井の左足に当たるラッキーゴールで同点に追いつくと、同48分には第2戦でも2得点を挙げている渡辺が逆転ゴールを突き刺した。劇的な逆転勝利に吉武監督も「ひっくり返せたのはチームワーク、団結心というものを発揮できたからだと思います。決勝トーナメントに向けて良いムードになりました」と頬を緩ませた。

 同点弾を挙げた坂井はゴールシーンについて、「相手のクリアが運よく自分の足にあたってゴールとなって嬉しかったです」とコメント。「次はいよいよ決勝トーナメントなので、相手も絶対に負けられない状況で挑んでくると思う。その状況を楽しんで、しっかりと結果を残せれるように頑張りたい」。

 逆転弾の渡邊も「ゴールは坂井選手と水谷選手で左サイドを崩してくれて中で押しこむだけでした。みんなに感謝したいです」とコメント。「これから更に厳しい戦いになりますが、『96JAPAN』らしいサッカーをしてファイナリストを目指したいです。チャレンジャー精神で臨んでいきますので、応援よろしくお願いします」と力を込めた。

 U-17日本代表がU-17W杯(05年まではU-17世界選手権)で決勝トーナメントに進むのは3回目。過去2回はいずれも8強で涙を飲んでいる。だが3連勝で予選を突破したのは今回のチームが初めて。無限の可能性を秘める『96JAPAN』の挑戦はまだまだ続く。

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