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11/14A代表練習後の選手コメント

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 ベルギー遠征中の日本代表は14日、ゲンク市内で練習を行った。

以下、練習後の選手コメント

●FW香川真司(マンチェスター・U)
「すごく楽しみな相手だし、しっかりと準備をして、試合を迎えたい」
―選手同士でも話をしている?
「練習をやりながら、プレッシャーのかけ方だったり、その中で話し合っている」
―オランダの印象は?
「ケガ人はいるけど、それを抜きにしても、いいチーム。素晴らしい選手がそろっているし、そういう相手にどう戦うか楽しみ」
―ロッベンと同サイドになる可能性もあるが?
「バイエルンでもオランダ代表でも素晴らしい活躍をしている。チームとしてうまく守備をしないといけない。ドルトムントでもよく対戦したけど、チームとしてうまく守らないと難しくなる」
―サイドの攻防が大事になる?
「常に自分たちが守勢になるのではなく、どこかのタイミングで相手を守勢に回せるようにやっていかないといけない。どれだけ自信を持ってやれるか、勇気を持って戦えるか。その中で自分たちのサッカーを忘れずにトライしたい。そのためにはゴールを取らないといけない」
―結果にもこだわる?
やっぱり結果を残すことで、チームにも必ず自信が生まれる。結果と内容、両方を手に入れることで自信が生まれる。両方にこだわりたい。10月の2試合に負けて、攻撃陣は点が取れなかった。それを踏まえて、その反省を生かして、チームとして準備していきたい」
―オランダは若い選手も多いが?
「相手どうこうより、自分たちのサッカーをしたい。そのためにコンディションと準備をしっかり整えて、一人ひとりがイメージを膨らませてやりたい。相手が前にどんどん出てくるのは間違いない。受けて回る時間も出てくると思うけど、チームとして我慢して失点しないことが大事。簡単に失点したら厳しい。90分の中で相手の時間もこっちの時間も出てくる。辛抱強く試合の流れを見ながらやっていきたい」
―クラブで出場機会も増え、試合勘の不安もなくなってきた?
「試合に出ることでコンディションは上がってくる。その意味で、前(10月の東欧遠征)よりコンディションはいい」
―クラブで出れていない分、代表戦で気負いもあった?
「自然体で入って、試合に集中することが大事だとあらためて感じた。今回はそういう気持ちを持って入りたい」
―ロッベンへの対応が大事になる?
「存在感があるし、常に頭にはあるけど、(長友)佑都もそういう選手と長く戦っている。うまく守備ができれば」

●FW清武弘嗣(ニュルンベルク)
「個人的には特にないですけど、代表がチームとして良い形で今年を終えられたらいいと思います」
―コンフェデ杯以降、出場機会が少ないが?
「それはサブ全体に言えることで、まだそれだけの信頼がないということだと思うし、安心して使えるような選手に早くならないといけない」
―何が必要?
「今、自分にできることはとりあえず練習を必死にして、試合を迎えることだけ。吸収できるものはまだまだたくさんあるし、監督が目指しているサッカーに、もう少し自分たちが近づけていけたらいいと思う。その中で、自分たちもやりたいことをしっかりやりながら、監督のやりたいことと合わせながら、すりあわせていけたら」
―信頼されていないのは何が足りないからだと思っている?
「コンスタントに良いパフォーマンスが出せればいいと思うし、それが一番必要だと思う」
―得点も必要?
「それも必要になってくるし、プレーがブレないように、毎試合同じパフォーマンスでいけたら。悪いときといいときの差が激しかったら使いにくい選手だと思う」
―試合に出られていないことについては?
「出られていないことに関しては何も思っていないです。もちろん、代表に来ている以上はスタメンで出たいという気持ちはあるけど、23人に選ばれて、自分の結果もそうですが、チームとしてまとまることが一番大事。それが一番の強みだと思うし、個人の力も必要だけど、やっぱりチームとしてまとまってやることが一番の近道だと思う。試合に出られなくても、やっていることは出ている人と変わらないから、しっかり気持ちを準備して、ケガをせずにやっていけたらいいと思う」
―サブの立場でそういう気持ちを貫ける理由は?
「一人が違う方向を向いていてもしょうがないし、本当にチームがまとまることが一番大事だと思うので、試合に出ていない人でも、常にチームのことを考えながらやっていければと思う」

●FW岡崎慎司(マインツ)
「自分はFWだし、攻撃陣が点を取ってチームに勢いをもたらすことが大事」
―3-4-3を試す可能性もあるが?
「3-4-3をやった久しぶりだと思うし、やってみないと分からないけど、今回の合宿のテーマは勝つために意識を統一するということ。前回の反省を踏まえて、90分間、自分たちのやることに自信を持って、積極的にやること。チームは生き物だし、W杯に向けて同じ方向に向かって戦うことが大事になる」
―オランダの守備のイメージは?
「個人的には裏という得意な形で勝負したいけど、いろんな形、パターンを持ってやっていきたい」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―年内最後の2試合でテーマとしたいことは?
「戦い方を大きく変えるわけではない。今までやってきて足りなかった部分というのも頭に入れながら、積極的にミスを恐れずにやっていきたい」
―10月は新しくチャレンジしたことがあって、うまくいかなかったということだが?
「前回やったことを継続するのもやりたいけど、何が何でもそればっかりというわけではない。前回チャレンジしたことも、もちろん頭に入れながら、そういう場面があればどんどんトライしていきたいと思うし、今まで自分たちが築き上げてきたことの精度を上げてやっていきたい」
―今日も3バックの確認はしたのか?
「どうでしょう。分かりません」
―前回は新しいことにトライして、チーム全体に迷いが出た?
「今までやってきたことに新しいことを付け加えていくのは難しい作業だと思うし、1試合2試合でそれが自分たちの形になるかというと、まだまだだと思う。もちろん、残りの試合数を考えてもあまり時間はないけど、それでもやらないよりはやった方が良い。でも、それでチームのバランスが崩れてはいけないと思うので、そのへんは方向性を間違えないようにしていきたい。ただ、うまくいかないのは当たり前だと思うので、どんどんトライすべき時期だとも思う。今までやってきたことを成熟させながら、次の試合もいろんな面でいろんなチャレンジをしていきたい」
―この時期でもまだ課題が出た方がいいのか、ある程度成果を上げていきたい時期なのか。
「やるにあたって課題が出ないということはないと思うし、出てもいいと思う。ただ、パーフェクトに試合を進められれば、その分、自信も付くだろうし、手応えも得られると思う。パーフェクトにやるというのは難しいので、課題が出て当然だと思う。いっぱい出ていいんじゃないかと思いますね。ただ、それを修正する力を自分たちが身に付けないといけないと思うので、課題が出るだけで終わることはしたくない」
―3度目のオランダ戦だが?
「オランダもボールキープはうまいけど、ベタ引きしてやろうとは思わない。積極的に前から行くときは行きたいし、できるだけ高い位置でボールを取りたい。今までどおりというか、よりアグレッシブにやりたいとは思うし、それでよりいい形を出せれば一番理想。だれでも、ここは悪かったとか相談もできるので、自分たちの形をつくれずに終わるのは避けたい」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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