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「客観的に見て5番手」半年ぶり復帰の青山は指揮官に感謝

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 W杯イヤー初陣で約半年ぶりの日本代表復帰を果たしたMF青山敏弘(広島)は感謝の気持ちを持って合宿に合流した。

 負傷離脱中のMF長谷部誠が招集を見送られたこともあり、久々の選出となった青山。しかし、ボランチにはMF遠藤保仁、MF山口蛍、MF細貝萌らライバルがひしめく。「客観的に見て5番手」と自虐的に笑いながらも、「でも5番手の選手をわざわざ広島まで見に来てくれる。感謝しかないし、それに応えるしかない」と、アルベルト・ザッケローニ監督の信頼に応えたいとの思いは強い。

 昨年7月の東アジア杯でA代表に初選出され、2試合に先発出場するなど、山口とともに代表のボランチ争いに食い込んだ。東アジア杯後に行われた8月のウルグアイ戦に向けたメンバー発表会見では指揮官が青山の名を挙げ、「彼のことは個人的に気に入っている。3年前から彼がいいプレイヤーであることは分かっている」と称賛したこともあった。しかし、昨年9月6日のグアテマラ戦に途中出場後、腹痛を訴え、虫垂炎の疑いがあるとして途中離脱。それ以降は代表から遠ざかっていた。

「結局は実力。足元を見ながらやってきたし、ここで呼ばれたのも、自分のやってきたことが結果につながったからだと思う。何をやってきたのかはグラウンドでしか出せない」。半年前の悔しさもバネに再び戻ってきた日本代表。「ここで呼ばれるというのは本当にチャンスがあると思っている」。ブラジルW杯の登録メンバー23人決定前最後の試合。千載一遇のチャンスを生かし、W杯メンバーに滑り込む。

(取材・文 西山紘平)

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