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[AFCフットサル選手権2014]日本vsウズベキスタン 試合後の選手コメント

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[5.3 AFCフットサル選手権2014 GL第2戦 日本代表1-2ウズベキスタン代表 ホーチミン]

 フットサル日本代表は、3日に行われたウズベキスタン戦で1-2の黒星を喫し、グループリーグ3位に転落した。試合の主導権を握りながらも、ゴールが遠く、ミスから2失点を喫しての逆転負け。第3戦のキルギス戦で勝利しなければ、史上初のグループステージ敗退という状況に立たされているが、選手たちの自信は揺らいでいなさそうだ。

以下、試合後の選手コメント

●GK川原永光(浜松)
―残り7秒の失点について、前に出てしまいましたね。
「出た。あの一瞬でやっぱり考えちゃったな。11番がデカかったから。うちの選手で競っていたのが、(皆本)晃だったから。放っておけば良かったなと今は思いますが、(身長)差がデカかったからね」
―相手も時計を指さして、終わらせるって感じでしたよね。
「そうそうそう。出所が良く分からないんだけど。あのロングボールが入っちゃダメだよね」
―今日はロングボールを相手に入れさせずに、終始リズムは日本にあったと思います。
「でも、1点は1点だからね。あれで負けたのは、すごく後悔しているし。自分がやっちゃいけないことをやっちゃったから。切り替えるしかないね。まだ大会は終わっていないので」
―相手のGKも、ものすごく当たっていました。
「あの子、うまいよ。ずっと、うまいんだけど、味方に恵まれていなかったというか。でも、徐々にウズベキスタンのレベルも上がってきているなと思ったし、ミゲルも言っていたから。久しぶりにアジア選手権でウズベキスタンとやって、初めてイラン以外に負けた」
―チームの雰囲気は?
「自分が言うのもなんだけど、このチームなら乗りきれると思う。今は負けたショックで、それぞれが感じる面もあったし、反省点もあっただろうし。でも、ここで落ちるようなら、優勝候補じゃない。そういうところを鍛えるためにも、スペインに行ったり、強化しているわけだから。その結果を出さないと、日本に帰れないと思っているので。明日、明後日としっかりやっていきたいです」
―今日は応援もかなり大きな音でした。
「難しかったよね。コーチングしても、全然伝わらないし、DFの面でそこまで練習しているわけじゃないから。攻撃主体のチームだから、そっちの練習が多いし。そういうところは、難しいよね。点が入れば爆発するけど、日本の悪い流れだよね」
―仁部屋選手のドリブルが、1失点目も含めて少し引っ掛かっていた?
「状況判断の問題だよね。あのやり方がOKでやるんだったら、誰か1枚カバーリングを残すべき。調子が良いからとやらせていたら、1失点目みたいにやられるときがあるから」
―監督は戦術として認めているやり方ですよね。
「他の3人が逆サイドに寄って、そのうちの一人が仁部屋より低い位置でカバーに入れる状況ならいいと思うんだけどね。みんな3人が前に行ってしまうと、ちょっと怖いなっていうのはある。スペイン遠征では機能していたし、自信にもなったと思うけど、もう一回確認が必要だね」
―ただ、それでドリブルを控えるようになると、チームにとってマイナスです。
「うちらの武器が、なくなっちゃうからね」

●FP小曽戸允哉(大分)
―今日の試合で一番の課題は2点目が取れなかったところ?
「そうですね。あとは1点取った後の失点が、取ってすぐに決められたというところですね。1点取った時に、もう少し自分たちが主導権を握ってゲームをつくらないといけなかったかなと思います」
―1点目を取ってから、もう少し慎重に戦うべきだった?
「そうですね。相手が来ていなかった分、自分たちが慌てないでプレーするべきだったし、ああいうカウンターを相手は狙っていたので、そこは自分たちの甘さかなと思います」
―もう少し危機管理が必要だった?
「やっぱり自分たちが試合を読んで、プレーしていかないと。こういう難しい試合を勝ち切れずに、落としてしまうかなと思います」
―12点取った後の試合で、2点目が取れない。決定力にバラつきが出た。
「チャンスがなかったわけではないので。相手のGKが当たっていた部分もありましたし、自分たちが最後の最後で決められなかったというのと。人をゴール前に運べなかった。ファーに蹴っても人がいないことがあった。そういうところを徹底しないと、ああいう風な相手には点が取れないかなと思います」
―チームとして、ファー詰めが少ないかなと。ピヴォの選手は特に少なく感じますが?
「まぁ、彼らがサイドで起点になって、そこが起点になることが多いので。そういうときは、逆サイドのアラが入っていかないといけないところではある。ピヴォだからファーに入るというよりも、誰かがそこのポジションを埋めるっていう意識がないと。そこでチャンスだと思った選手が行くべきだと思いますし、そういうところに行くというか、点を取る力がなかったと思います」
―韓国戦では、皆本選手、内村選手が詰める場面もありましたが、今日は前に行くのが難しかった?
「相手のカウンターが速かったので、それを警戒した部分があったと思います。そこが今日は足りなかったと思います」
―次に向けて、どう切り替えますか?
「今日の試合はもう終わったので、もう切り替えて。次に勝てば予選突破は決まると思うので。その予選突破のために、もう一回チームとして顔を上げてやっていきたいです」
―雰囲気は?
「終わった後もみんな、積極的に声を出して、『次に向かって』という話が聞こえて来たので、ここからちゃんと切り替えていけると思います」

●FP森岡薫(名古屋)
―出場時間がまだ短いが、足の状態は?
「徐々に良くなってきています。韓国戦より、今日の試合の方が出ている時間は長かったですし。まだ、いつもよりは短い時間ですが、少しずつ回復しています」
―韓国戦では、かなりうずうずしていましたね。
「やっぱり早く試合勘をつかみたいというのがありましたし、ウズベキスタン戦も、韓国戦に出ないで臨むのとはまた違ったと思っていたので」
―あの試合で最後に決められたのは、不安を少し解消できた?
「それもあります。今日も打つシーンがあまりなかった。あれだけべた引きだと、やりづらさもありました」
―初のアジア選手権ですが?
「やっぱり、こういう戦いになるんじゃないですか。毎回そうだし。クラブ選手権もそうだし。でも、噛み合う、噛み合わないがあるので。こっちが別に悪かったわけではないし、全然こっちは攻めていたし、GKも当たっていたし。そういう面では別に、逆に後味は悪いですけど、運がなかったなというか。うーんって感じですよね。でも、悪くないのでね。これで勝っていたら、全然違ったのでね」
―前向きに考えるなら、2位通過ならイランとは決勝で当たることになります。
「まぁまぁ、そういうふうに考えればいいかなというのはあるし、次のキルギスに勝たないといけない。2位で上がったら、タイと準々決勝かな?」
―そうなります。次からは、出場時間も増やせそうですか?
「そろそろ増やしていくと思いますよ」

●FP仁部屋和弘(大分)
―追いつかれた場面、あそこでドリブルを仕掛けたのは?
「そこは僕の判断ですけど…いろいろありましたね。あそこで、もちろん1点ありますし、攻めとして今日は相手が全然来ていなかったので。ああいうときに、もうちょっと(やり方が)あったんじゃないかなと思いますね」
―1点取って相手が前から来たことでチャンスだと感じた?
「そうなんですよね。だから、もったいなかったんですよね。僕の判断ですけど…」
―チームの武器である以上、仕掛けなくなるのが一番危険な気もしますが?
「そうですね。でも、後半も別に引きずらないで仕掛けられていましたし…。僕が1点取ればよかったんですけどね。それだけだと思います」
―相手GKがかなり当たっていました。
「そうですね」
―シュートまでは行けていたから、それ以外は問題ない?
「いや、でも、良くはないんですよね。今までこういう引いてくる相手との試合が、なかなかなかったので。これで1回わかれば、次はもっとチームとして早く対応できると思いますし、そうすればもっとチャンスも増えると思います」
―個人的には気持ちの切り替えは?
「次に勝てば決勝トーナメントに上がれますし、やっぱり優勝するためにはもう一回チームがまとまって進んでいけばいいと思います。この試合のことを振り返るよりは、次の試合を見て行きたいと思います。次、頑張りますよ。借りを返します」

●FP西谷良介(神戸)
―良いゴールでしたね。
「(皆本)晃から、良いボールが来たので合わせるだけでした。強いシュートというより、しっかり枠に飛ばそうと意識しました」
―立ち上がりから攻めていた中でのゴールでした。
「そうですね。セットプレーからでしたが、自分たちのファーストセットで先制点が取れたということは、自分たちの流れを持ってくるという意味では良かった点かなと思います」
―ただ、その直後の失点が痛かった。
「オレ自身、仁部屋がドリブルを仕掛けた瞬間に前に引っ張って行って、そこで奪われてカウンター気味で人数が足りなくなって、マークが間に合わずにやられたので。点を取った直後にやられたのは、ちょっと心理的に来ましたね」
―結果だけを見れば『あそこで落ち着くべきだった』となると思います。でも、攻めに行くチームだから、あそこはあの姿勢でいいのでしょうか?
「難しいところだと思うんですよね。紙一重だと思うんですよ。結果論では、落ち着くべきでしたけど。あれは実際に仁部屋の良さだと思うので、取られたことに関してはいいとは言えませんが、あそこで勇気を持って仕掛けて数的優位をつくってシュートまで行けたら、もっと良い形ができていたと思いますけど。良いか、悪いかでいうと、失点したのでね。でも、守り方で少し、カバーを付けるとか、ボールに誰が行くとか、それができれば防げた失点かなと思います」
―その確認はミゲル監督がするのでしょうか?
「ピッチの中でも、失点直後に話していました。『どこを切ればよかった?』とか話していたので、今後に生かせると思います」
―最終戦のキルギス戦が、非常に大事になりました。
「僕たちは勝たないとダメなので。ウズベキスタンとは、インドアゲームズでやっていたのですが、キルギスは初めてなので。しっかり受けに回らずに、自分たちのフットサルができるように、ピッチで表現していきたいと思います」

(取材・文 河合拓)

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