beacon

メンバー23人への信頼強調するザック、結果は「神のみぞ知る」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が、JFAの公式サイトで公開している手記を更新。改めて自身の選んだW杯メンバー23人への信頼を強調している。

 ザッケローニ監督は12日にブラジルW杯に臨む日本代表メンバー23人を発表した。「23人の最終メンバーを決める過程では本当に苦しい思いをしました」と話すザッケローニ監督は、改めて選考過程を説明した。

「23人の最終メンバーを決める過程では本当に苦しい思いをしました。前にも述べましたが、日本にはW杯を戦うにふさわしい力量の持ち主が確実に23人以上いるからです。その中から23人を厳選しなければならない。本当につらい作業でした」

「割合として海外組12人、国内組11人という比率になりましたが、そこはまったく意識しませんでした。当たり前のことですが、海外でプレーしているからといってその選手が素晴らしい証しにはなりません。30人のリストで比べれば国内組が計17人と数で逆転するようにJリーグにもたくさんの素晴らしい選手がいます。要するに私は、海外組や国内組といった分け隔てを頭に置くことなく、高温多湿な気候、長時間のフライトを伴う移動といった条件を念頭に置きながら、ひたすらシンプルに『ブラジルで日本がやろうとするサッカーに適性があるかどうか』を基準に選手を選んだのです」

 ではその『日本がやろうとするサッカー』とはどういったものなのか。

「今回のW杯では常に能動的に自分たちから仕掛けるサッカーをさせたいと思っています。後ろに構えて、ただひたすら相手のミスを待つようなことをさせるつもりはありません。『勇気とバランス』は就任以来、私がずっと強調し続けてきたことです。ブラジルでも攻撃も守備もしっかりやる、アグレッシブであると同時にバランス感覚にあふれたゲームをさせたいと思っています」

「断っておきますが、私は何でもかんでも攻めればいい、前のめりになって戦え、と言いたいわけではありません。展開次第では相手に押されっぱなしという時間帯もサッカーにはあることです。引くべき時は引く。これはサッカーの試合なら当たり前です。私が強調したいのは、ここは引く時と判断したら、それこそ全員がペナルティーボックスの中に入って守りを固めるような意思の統一が必要だということです」

 ザックジャパンにとっても4年間の集大成となる大会。ザッケローニ監督も最終章への意気込みを語る。

「メンバー発表の際に示した私の自信の大きさに驚いた方もいらっしゃるようですが、私は、根拠のない自信を元に大言壮語するタイプの人間ではありません。私の自信はこの4年の間、選手が私に示してくれたプレー、能力の高さに起因しています。これから先、本番までの間により精度を高める、チームとしての連係をより密にしてスピードを高める作業は残っていますが、私が選んだ選手たちならきっと望むレベルに達すると踏んでいます」

「これから日本代表は4年にわたる物語の最終章に入っていきます。物語のクライマックスはここからです。どんなエンディングが待っているのか、それは『神のみぞ知る』でしょう。しかし、何が起ころうとも、最後の最後まで、チームを、選手を信じて、これまでと同じく日本から温かい声援を送り続けていただければと思います。皆さんの声はブラジルにいる我々の背中をきっと押してくれる。そう信じています」

★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ

TOP