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指宿合宿打ち上げ、チームの結束高まる

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 日本代表は25日、鹿児島・指宿合宿を打ち上げた。同日午前、右膝痛のDF酒井高徳(シュツットガルト)を除く22選手とトレーニングパートナー2人で最後の非公開練習を行い、午後に帰京。同日夜には都内で行われた壮行会に出席した。

「非常にハードで、きつかったと言えばきつかったけど、自分たちに必要なこと。この合宿のテーマはフィジカルの部分と、自分たちのやり方をもう一度確認し合うことの2点。それを並行してやった」

 合宿を総括するキャプテンのMF長谷部誠(ニュルンベルク)は、チームとして充実した時間を過ごせたと強調する。3日連続の2部練習でフィジカル的にも追い込んだが、「今の代表メンバーはこういう練習も明るく、元気に、まじめに取り組める。食事のときや、それ以外でも一緒にお風呂に入ったりしてコミュニケーションをよく取れている」と、チームの一体感をさらに強めることができた。

 約2年3か月ぶりの代表選出でW杯メンバー入りを果たしたFW大久保嘉人(川崎F)も「フィジカルを上げることができたのでよかったと思う」と、疲労感の中にも充実した表情を漂わせた。チームの戦術やコンセプトを体に叩き込むには絶好の機会ともなり、「もうほとんど分かりました」と力説。「(シュートも)バンバン入ってる。いい感じです」と、引き続き好調をキープしているようだ。

 日本代表は27日に埼玉スタジアムでキプロス代表と対戦。29日には事前キャンプ地のアメリカ・フロリダに向けて出発する。現地では6月2日にコスタリカ戦、同6日にザンビア戦と2試合の強化試合を予定しており、同7日にブラジルへ移動。ベースキャンプ地のイトゥで、グループリーグ初戦となる14日のコートジボワール戦に向けて調整する。

 FW香川真司(マンチェスター・U)は「練習のイメージと試合が重ならないといけない。観客が入った試合の雰囲気の中でやることが大事」と話し、本番前の強化試合3試合について「3試合を通して相手はあまり強くないかもしれないけど、そこは重要じゃない。いかに初戦を迎えるメンタルをつくれるか。大事なのは初戦」と位置づけていた。

(取材・文 西山紘平)

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