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あえて苦言を呈する長谷部「守備はもう少し修正が必要」

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 3-1で逆転勝ちしたコスタリカ戦から一夜明けた3日(日本時間4日未明)、日本代表選手の一部が米フロリダ州クリアウオーターのチーム宿舎で取材に応じた。コスタリカ戦を欠場し、スタンドから試合を観戦したMF長谷部誠は「メディカルスタッフ、監督と話して、無理はしないようにということになった」と説明。大きな故障ではなく、あくまで全体的な疲労や張りを考慮して大事を取ったと強調した。

 コスタリカ戦の試合内容については「みんな疲労が抜けて、体のキレも頭のキレも戻ってきた」と指摘。「1タッチや2タッチの速い攻撃ができていたし、そこはいい状態じゃないかなと思う」と攻撃面には手応えを感じつつ、1失点した守備面にはあえて苦言を呈した。

「何度か決定的なチャンスをつくられていたし、3、4点取られてもおかしくなかった。攻撃がうまくいっているので、そちらにフォーカスされがちだけど、(W杯の)グループリーグで対戦する3チームは昨日のコスタリカより強い。守備はもう少し修正が必要だと思う」

 カウンターから最終ラインの背後を取られ、前半31分にはサイドからのクロスで先制点を許した。結果的に後半の3ゴールで逆転したが、W杯本番では先制点が致命傷となりかねない。昨年11月のベルギー戦から国際Aマッチ4連勝と結果が出ているからこそ、隠れがちな課題に目を向ける。

「チームとしてコンパクトにやっているので、裏を狙われるのは分かるし、それはDFラインの問題ではなく、チーム全体の守備の問題。個々では話をしているし、チームとして突き詰めないといけない。初歩的なところを確認する必要がある」

 守備の原点回帰を求めるキャプテンは「コンパクトなやり方をやっている中で、(パスの)出し手に対してプレスに行かなければ裏をやられる。取ってからの切り替え、取られてからの切り替えが大事」と、あらためて課題を共有し、チームとして改善していくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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