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7本のシュートも空砲に…本田「これを乗り越えないとW杯は戦えない」

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[6.16 W杯アジア2次予選 日本0-0シンガポール 埼玉]

 両チーム最多となる7本のシュートを放った。チームとしても23本ものシュートをシンガポールに浴びせた。しかし、試合終了のホイッスルが吹かれたとき、日本のスコアはゼロのままだった。先発フル出場したFW本田圭佑(ミラン)は、「もちろんショックですが、切り替えないといけない」とドローという結果を受け止めつつも、気持ちを切り替えようとしていた。

 序盤から主導権を握った日本は、シンガポールゴールを脅かし続ける。本田は「どちらかと言うと狙いどおりだったと思います」としながらも、「相手も当然ながら対策を練ってきていました」とシンガポールが日本を十分に警戒していたと話した。「中に人数を掛けて、センタリングを上げさせるという戦術だったので。実際にセンタリングを何本も上げましたが、結局そこで決め切れなかった」。

 自身は後半28分には強烈な直接FKでゴールを強襲したものの、ポストに弾かれてネットを揺らせず。相手が中央を固める中でも、特に後半はチームとして決定機を作ったが、相手GKのファインセーブにも阻まれてスコアレスドローに終わった。「臨機応変が足りなかったという反省点があります。決めないといけないし、勝たないといけませんでしたが、向こうは良かったということだけは言えます。我々は悪かったですが、向こうは祝福したい」。

 試合後には集まったサポーターからブーイングを浴びせられた。「結果がそういう結果だったので、仕方ないと思う。むしろ優しいくらいだと思うし、サンシーロ(ミランの本拠地)なら50倍くらいのブーイングを浴びるので」と話すと、「改めて予選の難しさを感じますが、これを乗り越えていかないとW杯は戦えない。切り替えて次に向かって準備したいと思います」と視線を上に向けた。

(取材・文 折戸岳彦)

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