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Panda Cup 2015出場のU-18日本代表が中国出発前にトレーニング、指揮官は交代出場選手の準備、フィット向上に期待

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 6月24日から中国で開催されるPanda Cup 2015に出場するU-18日本代表が22日午前、千葉県内でトレーニングを行った。トレーニングには怪我のために遠征不参加となったDF岡野洵(千葉U-18)を除く19選手が参加。追加招集されたDF冨安健洋(福岡U-18)はトレーニング後に合流する予定となっており、チームは22日午後に中国へ出発する。

 週末に行われた所属チームの試合で負荷の多かった選手たちはリカバリーメニュー。GK小島亨介(早稲田大)、GK廣末陸(青森山田高)、DF浦田樹(千葉)、DF町田浩樹(鹿島ユース)、MF久保田和音(鹿島)、MF鈴木徳真(筑波大)、MF長沼洋一(広島ユース)、MF森島司(四日市中央工高)が約1時間30分のトレーニングを行い、ゴールを置いての3対3やクロスからのシュート練習に汗を流した。年代別日本代表招集は今年初となる鈴木が好パスを通して内山篤監督から「素晴らしい」と声をかけられれば、クロスからのシュート練習では町田が頭上へ越えていきそうなボールをバイシクルショットのような形で叩き込んで周囲を驚かせるなど、いい雰囲気の中で練習を終えた。

 今月5日にAFC U-19選手権予選の組み合わせが決定。07年大会以来となるU-20W杯出場を狙うU-18日本代表はアジア1次予選(開催地未定)でオーストラリア、フィリピン、ラオスと戦うことになった。「1試合ずつキチッとものにして1次予選通過したいと思います」と内山監督。また久保田は「外国の選手は日本の選手よりも身体が強かったりするので、そこで負けないように動きながらプレーするということは内山さんも言っているんで、しっかりやっていけたらいいと思います」と意気込んだ。今回出場するPanda Cup 2015はアジア1次予選同様に中1日で3試合を戦うスケジュールとなっており、それを想定して準備をすることができる。

 5月の韓国遠征で課題となったことについて久保田は「動きながらプレーすることをみんな意識しているんですけど、その中で技術の向上だったり、コンビネーションのところまだまだ課題があると思うので改善していきたい。(Panda Cup 2015では)動きながらプレーする中での技術の高さと質の向上を意識しています」と語った。この日、3対3で動きながらの技術、縦への意識を強調していた内山監督は「高い位置で奪った時に共有していいカウンターを出せない。きょうもやりましたけれど、クロスはもっと詰めていかないといけないですね」。得点するための術の向上について求めていた。

 加えて、指揮官はアジアでの戦いへ向けて、交代出場する選手のより良い準備、レベルアップに期待している。先発出場した時だけでなく、交代出場した時でも力を発揮できるか。これは今回の中国遠征での重要なチェックポイントのひとつになりそうだ。「ゲームの流れの中でできるだけ適応するための準備をしてそれも(アジア予選メンバーへの)判断材料にしたい。先発じゃなければなかなかフィットしないとか、交代は難しいという年代だと思うんですよ。だけど、そこはどんな状況でも犠牲心を持って。意図を持って、いろいろなものの流れの中で選手がキチッと試合に入っていってほしい。今回は(その点について選手たちに)少しアプローチしたいなと思います。厳しい言い方をすれば、『オレ、交代なんてできないよ』というのは代表の中にはいらないですよ」。今回のPanda Cup 2015で、アジア突破のための隠れたキープレーヤーとなる選手が現れるかにも注目だ。

 日本は現在4大会連続でAFC U-19選手権準々決勝敗退。U-20W杯からすでに8年遠ざかっている。久保田が「自分たちが決めて行けるように」という世界。アジア1次予選での対戦相手が決まったU-18日本代表は、キルギス、中国、スロバキアと戦う今回のPanda Cup 2015をアジア突破に繋げる大会にする。

(取材・文 吉田太郎)

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