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日本vsアフガニスタン 試合前日のハリルホジッチ監督会見要旨

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 日本代表は7日、イラン・テヘランのアザディスタジアムで公式練習を行い、8日のW杯アジア2次予選・アフガニスタン戦に向けて最終調整した。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席した。

バヒド・ハリルホジッチ監督
「アフガニスタンと試合をするためにここにやって来た。我々の野心はすでに話したと思う。勝利を続けるだけだ。カンボジア戦を終え、さらに勝利を求めていく。アフガニスタンと対戦するにあたって、さらに義務ができたと言っていい。カンボジア戦ではすべてのことができたわけではないが、勝利に関しては満足している。明日も勝利しないといけない。この予選に関しては、そういう気持ちでやっていきたいと思っている」

―カンボジア戦ではミドルシュートで得点を取った。明日はこういう形で点が取れればというイメージはあるか?
「得点を取るためにはいろんなソリューション(解決策)がある。センタリングなのか、ミドルシュートなのか、ドリブルからなのか、FKなのか。とにかく重要なのはチームが点を取ること、そして勝つことだ。もちろんチームはいろんな面で向上していくと思っている。分析し、いろんな映像を選手に見せた。ディスカッションも重ねてきた。明日の試合でセンタリングは重要なテーマになってくると思う。(センタリングから)ゴール前で戦略的に3つか4つのポジションを取りなさい。そこをオートマティックにしていこうと話している。そして、最後のシュートのところでは冷静に、集中してほしいと話した」

―明日のスタメンはカンボジア戦に出た選手をベースに考えるのか?
「2つのポジションで、だれが先発で行くかはまだ決めていない。次の試合に向けてストラテジック(戦略的)なことを考えている。その選手が出たから、すぐにゴールできるわけではないし、プランB、プランCというのを考えないといけない。今夜、何人かの選手と話してから決めたい。明日、選手はだれが先発で行くかハッキリ理解すると思う」

―明日は初のアウェーゲームだが、アウェーで勝つために重要なことは?
「アウェーで勝利するには、国内でやるよりもっと野心と勇気が必要になる。たまには観客が我々をサポートしないこともある。犠牲心を持って戦わないといけない。勝ちたいという欲求をそれぞれが持たないといけない。選手には『高いレベルに行くためにはアウェーで勝利しないといけない』と話している。これからアウェーでの試合が5回ほど続くが、可能な限りアウェーでの試合を勝ちたいと思っている」

―テヘランは高地で、空気も乾燥している。ピッチの芝も長いように見えるが?
「着いた初日のトレーニングはかなり軽いものだったが、そのときから(選手の)肺に負担がかかっているなという話はしていた。東京は海抜0mで、ここは1200mという差がある。ただ、昨日よりは今日のほうがフィジカル的に良くなっているし、明日はもっと良くなると思う。適応するしかない。移動による疲労も回復しないといけない。グラウンドの状態を見たが、少し芝が長いので、できれば少しカットして、(試合前には)水をまいてほしい。それは公式に要求したい。相手がどのような気持ちで来るか分からないが、我々は勝つトライをする。サポーターが味方しないとしても、集中して、決意を持って勝ちにいかないといけない」

―結果が出ない中で批判の声も出てきたが?
「このようなプロジェクトを持ったチームと仕事をするのは初めてではない。いろんなクラブで、代表で働いてきた。私が着任するときには大体がデリケートな状態。そこから向上させ、発展させないといけない。多くの人はなかなか待てずに焦りやすい。サポーターとメディアは早く結果が欲しいと思うし、数日でいろんなことがすぐに変わると思ってしまう人もいる。その期待にも応えないといけないが、私が日本代表に思うのは、トレーニングの時間がまだ少ないということ。これまでと違う側面を見せないといけないが、そのためにはもっと時間が必要だし、すでにいろいろな発展を成し遂げている。特にディフェンス面、そして攻撃面でもだ。

 ビッグチャンスもかなりつくり出している。ただ、得点はまだたくさん取れていない。それは今後、おそらく良くなると思う。発展していくことは確信している。ただ、それには時間が必要だ。批判が起きるのはノーマルなことだと思う。全世界の代表監督がいつも批判されている。国の首相も同じだ。ただ、私はすべきことが分かっているし、おそらく1年後か2年後、3年後には別の話になっているのではないかと思う。これまでに5つか6つのクラブ、代表で働いてきたが、すべてのプロジェクトで成功した。日本代表でも成し遂げられると思っている」

(取材・文 西山紘平)

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