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年代別日本代表候補合宿初招集のGK辻「もっと上に行きたいという欲が出てきた」

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 都内で開催中のU-19日本代表候補合宿に参加しているGK辻周吾(鳥栖)は今回が年代別日本代表候補初招集。来年のU-20W杯、そして20年東京五輪を目指す世代の代表候補となったことで意識が変わったという。「前まではオリンピック世代は知っていたんですけど、現実味がなかった。選ばれてオリンピックに対する思いというのは大きくなりました」

 だが、現在は五輪よりも参加中の候補合宿に集中。ライバルたちから刺激を受けて、少しでもレベルアップしてチームに戻るつもりでいる。今回、U-19日本代表は辻と昨年のAFC U-19選手権予選メンバーであるGK廣末陸(青森山田高)に加えて、2世代下のU-17世代からGK大迫敬介(広島ユース)とGK若原智哉(京都U-18)を招集。今回招集されていないGK小島亨介(早稲田大)ら候補選手は多いが、まだまだ絶対的な守護神は不在という状況だ。

 それだけに辻は「GKは声出して存在感出すのが大事だと思うので、間違っていても声出して、あと特長のシュートストップとハイボールを出していければチャンスはあると思います。自信はあります」とコメント。自分の武器を発揮して代表定着、そしてU-19代表の守護神の座を勝ち取る意気込みだ。

 これまで代表には縁がなかった。昨年まで所属していた千葉U-18は15年日本クラブユース選手権で3位と躍進したものの、リーグ戦は千葉県1部リーグに所属。なかなか多くの人の目に触れる機会がなく、アピールすることができなかった。チームメートのCB岡野洵が年代別日本代表に招集され、海外遠征などに参加する中、仲間を応援する気持ちと同時に悔しい思いも抱いていたという。だが、今回は自身が初選出。大きくなった東京五輪に対する思いと同時に「選ばれたらもっと上に行きたいという欲が出てきた」というGKが、初のU-19日本代表代表候補合宿をきっかけに、より上を目指していく。

[写真]U-19代表定着、守護神奪取を目指す辻(左)

(取材・文 吉田太郎)

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