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メモリアル弾でキリン杯制覇だ!岡崎、節目の50ゴールを「取りたい」

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 日本代表は6日、大阪市内で練習を行い、7日のキリン杯決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(吹田S)に向けて最終調整した。右脇腹痛のMF香川真司(ドルトムント)、左膝裏痛のFW本田圭佑(ミラン)はこの日もグラウンドに姿を見せず、宿舎で治療に専念。“両エース”の欠場が確実となる中、FW岡崎慎司(レスター・シティ)は節目の国際Aマッチ通算50ゴール達成に意欲を見せた。

 3日のブルガリア戦(7-2)で前半4分に決めた先制点が代表通算49点目となった岡崎。歴代3位のゴール数を誇るストライカーは区切りの50ゴールに王手をかけ、通算55得点で歴代2位のFW三浦知良(横浜FC)にあと6点まで迫った。

「(通算50点目を)取りたいですね。たくさんの人に応援してもらったシーズンだし、悔しい思いをしたシーズンでもある。最後、いい形で終わらせたい。来シーズンが勝負だと思っているし、自分がさらに上に行くチャンスがあるとも思っている」

 レスター・シティで奇跡のプレミアリーグ制覇を成し遂げながら、「うれしかった気持ちもあるけど、悔しかった気持ちのほうが大きい」と、5得点に終わった個人の成績にまったく満足しなかった岡崎。そのシーズンの“ラストゲーム”を自分のゴールとチームのタイトルという形で締めくくりたい気持ちは強い。

「マインツでは1トップ、シュツットガルトではサイド、今はトップ下と、全部のポジションをやってきた結果、自分はどのタイプにも属さないというか、1トップらしい1トップでもないし、セカンドトップらしいセカンドトップでも、サイドらしいサイドでもない。でも、つかみづらい選手にはなれる。(日本代表で)1トップになったとき、そこで自分らしいプレーを見せることができれば、監督からも周りからも認められると思う」

 さまざまなポジションを経験してきたからこそ、見え始めた自分だけのスタイル。名実ともに日本を代表するストライカーへと成長した岡崎が自らのメモリアルゴールで有終の美を飾るつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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