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FW久保の五輪出場がピンチ 手倉森監督「仮にそうなれば、彼自身が一番無念」

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 ヤングボーイズがFW久保裕也のリオデジャネイロ派遣見送りを発表したことを受けて、27日朝、霜田正浩ナショナルチームダイレクター(ND)が交渉のため、ブラジルからスイスに向かった。

 リオデジャネイロ五輪日本代表に選出されていた久保は、26日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦第1戦シャフタール戦後に五輪代表に合流予定だった。しかし、同試合でFWアレクサンデル・ゲルントが左ヒザを負傷したため、クラブが急きょ久保の派遣見送りを発表した。

 日本サッカー協会(JFA)によると、昨晩遅くにヤングボーイズのGMから久保の五輪への派遣を見送りたいと霜田NDに通達があったようだ。しかし、承服することは難しく、ミーティングの場を設けてほしいとのレターを送り、霜田NDはスイスへ飛ぶことになった。

 大会規定では負傷に加えて、不可抗力があれば、所定の手続きを踏んで予備登録メンバー35人の中で補充は可能なようだ。なお、バックアップメンバーのFWには鈴木武蔵(新潟)が入っている。

 CSセルジッペ戦後、取材に応じた手倉森誠監督は「大会に向けた中でのアクシデント。選手を抱えているクラブの事情が優先されるのが五輪ですからね。霜田NDが動いてくれて、この先どうなるのか。決めつけることなく少し可能性を待ちたいと思います。仮にそうなったとき、彼自身が一番無念だろうし、残されてきた仲間も無念。ここにいるメンバーが、ここにいることの誇りと責任を十分感じてもらわなければいけない出来事だと思う」と話している。

(取材・文 折戸岳彦)

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