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「きれいにやりすぎても…」遠藤航が本田と話した「世界相手の戦い方」

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 リオ世代のキャプテンとして強い決意を示した。DF長友佑都(インテル)の負傷に伴い、日本代表に追加招集されたDF遠藤航(浦和)。クラブではセンターバック、リオデジャネイロ五輪代表ではボランチを務めてきた23歳は今合宿では右サイドバックのバックアップとしてプレーしている。

「今回は基本的にはサイドバックだけど、どこでもしっかり準備するべきだし、今はどこで出るかよりも、試合に出て経験することが大事。最終予選という緊張感のある中でプレーできれば自分にとっても良い経験になる」

 五輪メンバーからは追加招集の遠藤を含め、FW浅野拓磨(シュツットガルト)、MF大島僚太(川崎F)の3人が選出された。「U-23世代の選手がどんどん入って、スタメンに定着して、ロシアに向かうぐらいの気持ちでやらないといけない」。下の世代が突き上げていくことがA代表の底上げにつながる。

 1勝1分1敗のグループリーグ敗退に終わったリオ五輪を振り返り、「ああいう結果になって悔しい思いをしたけど、ブラジル戦を含めた4試合は間違いなく次につながる試合だったし、次につなげないといけない」と話す。

 08年北京五輪で3戦全敗に終わり、やはりグループリーグで敗退した経験を持つFW本田圭佑(ミラン)と話す機会もあったようで、「ナイジェリアのように身体能力のあるチームは長いボールを蹴っても(前線で)簡単におさまる。日本もきれいにやりすぎるのではなく、シンプルにやることも必要かもしれない。そういう世界相手の戦い方について話した」という。

「自分に足りない部分は明確に見えた。ボランチとして守備で何度かボールを奪ったり、自分の良さを出せたときもあったけど、その回数をもっと増やさないといけない。クオリティーの高いプレーをいかに90分続けるかはボランチとしての課題」。五輪の経験を糧に、W杯アジア最終予選という舞台で自分が成長した姿を見せていく。

(取材・文 西山紘平)

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