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香川が健康支援プロジェクトの発起人、今後は“散歩隊”積極参加に意欲

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北島康介さんからDFBポカール優勝を祝福された日本代表MF香川真司

 ドルトムントの日本代表MF香川真司が30日、東京・原宿で行われた自らが発起人の一人となっているプロジェクト『Health for Tomorrow(ヘルス フォー トゥモロー)』の設立会見イベントに参加した。

 同プロジェクトは発展途上国で飢餓や栄養失調、先進国で増える肥満など、健康に悩む人たちの支援、将来を担う世界の子供たちを健康にすることを目的とするもので、香川ともに元競泳日本代表選手でアテネ五輪、北京五輪と2大会連続で金メダルを獲得した北島康介さんらが賛同して、立ち上がった。

 活動の第1弾としてスマートフォンアプリ『FiNC』を使って歩数を計測すると、歩数に応じて寄付が出来るシステムを構築。寄付をすると賛同企業のサービス特典を受けることが出来るという。集まった寄付金はアフリカの子供たちに給食支援に使われる。企画は7月からスタートする。

 DFBポカール決勝を戦ったために帰国が遅れていた香川だが、同日帰国し、すぐに会場に駆け付けた。登壇するとまずは北島さんからDFBポカール優勝を祝う花束贈呈が行われ、「男から花をもらって気持ち悪くね?」という北島さんのジョークにも笑顔で返していた。

 香川は「4月に僕たちドルトムントの選手が乗ったバスが襲撃されるという事件があった。その時、心から恐怖を経験した。世界を見渡せば、常に恐怖をいだきながら生活している子供たちがいる。そういう子供たちの支援をしたい」とプロジェクトに賛同した意図を語った。

 歩くことで寄付する側の健康維持もテーマとしているが、香川は日本代表で行われている“散歩隊”について言及。散歩隊は午後の練習が多い日本代表活動において、午前中に任意で選手が集まって、ホテル周辺を散歩する“部隊”で、現在はGK川島永嗣(メス)やDF吉田麻也(サウサンプトン)が中心となって行われている。

 香川は「僕は参加していないんですけど」と苦笑いを浮かべながらも、「これを機に毎日とは言わないですけど、積極的に参加していきたい」と意欲的に話した。

 香川は今後、W杯アジア最終予選などを戦う日本代表に参加する。現在、海外組のみで合宿が行われているが、香川は6月2日の合流を予定している。

(取材・文 児玉幸洋)
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