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U-19代表のエース候補FW安藤が2発!粗削りの良さに先輩FWが持つ良さを加えたFWへ

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前半35分、2得点目を決めたFW安藤瑞季がガッツポーズ

[5.30 練習試合(第1試合) U-19日本代表候補 3-1 U-19大学選抜]

 粗削りの良さと先輩FWが持つ巧さ、器用さを併せ持つFWへ――。U-19日本代表のエースストライカー候補が期待通りの2得点だ。先制されたU-19日本代表候補は前半32分、MF滝裕太(清水)が鋭いドリブルでPAへ侵入。一度バランスを崩しながらも粘ってボールをキープすると、ゴールを背にしたままヒールパス。これを受けたFW安藤瑞季(C大阪)が右足シュートを逆サイドのゴールネットに沈めて1-1とした。

 安藤はさらに35分、前線からプレッシャーをかけると、PAで相手DFをFW佐々木大樹(神戸)と挟み込む形でインターセプト。すぐさまゴール方向へ向かった安藤はGKの意表を突くチップキックで勝ち越しゴールを決めた。

「たまたまっす。チームで試合に出れていない分、こういうところでアピールしてチャレンジしていかないといけないと思っていたので、その思いがゴールに繋がったと思います」。U-19代表は6月、W杯に出場するA代表のトレーニングパートナーを兼ねてロシア遠征を行う予定。そこで貴重な経験を積みたいという思いを抱いていたストライカーが、気合十分のプレーでチームを活性化し、持ち味である勝負強さも発揮した。

 本人は満足していない様子だったが、前線からの迫力十分のプレッシングや相手DFを弾き飛ばすような突破、そして調子の良さが伝わるような余裕のあるボールキープも印象的だった。

「(余裕があるように映ったのは)最初に点数が入ったので楽しかったので」というFWは、「点取れてホッとした部分はあった。(滝)裕太もアシストしてくれて周りのパスとかあったから点が取れた。引き立ててくれたみんなには感謝している」と笑顔を見せていた。

 FW柿谷曜一朗やFW杉本健勇といったC大阪の先輩FWのプレーから学んでいる部分がある。「懐使うところだったり、ゴール前で入り込んでいる嗅覚だったり、曜一朗くんや健勇くんとか、お手本になる。細かい技術含めて落ち着いているなと実感していて、俺もそういうところから大事にしていかないといけない。(自身の特長でもある)粗削りだけじゃなくて。それも大事なんですけれども、それだけじゃなくて器用さも必要だなと感じています。もっともっとレベルを上げていかないといけない」。

 高校ナンバー1ストライカーとして注目を集めてきた安藤は、同世代からU-21日本代表に招集されているDF橋岡大樹(浦和)やFW田川亨介(鳥栖)の存在も刺激に。負けん気強いストライカーは貪欲に成長を果たし、C大阪、そしてU-19代表でも結果を残し続ける。

(取材・文 吉田太郎)
 

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