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「スアレス来てほしかったですけど」貪欲すぎる川又堅碁、指揮官の“バースデー指導”も履修

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前日14日に誕生日を迎えた日本代表FW川又堅碁(磐田)

 前日14日が29歳の誕生日。合宿中に記念日を迎えたFW川又堅碁(磐田)は報道陣に祝福エピソードを求められ、「食事会場であったけど、特になんもないです!」と笑顔でかわした。だが、練習終了後には森保一監督からのマンツーマン指導を受けており、A代表での経験を積極的に糧にしていく構えだ。

 14日のトレーニング終了後、練習場のピッチには身振り手振りを交えながら動き回る森保監督と、しきりにうなずきながら話に聞き入る川又の姿があった。2人は2010〜11年、コーチと選手という立場でアルビレックス新潟に所属し、「サテライトでは監督だった」(川又)という関係性だ。

「ヘタクソなのでいろんなことを聞いてますよ」。そう明かした川又が自らアドバイスを求めた模様。「受けるタイミングだったり、こう動いたほうが出し手も受け手も選択肢が2個3個できるよとか、体の向きを教わりました」と振り返り、実のある“バースデー指導”となったようだ。

 もっとも、話はこれで終わりではない。「(年齢が)下でも上でも聞いてます」と他のプレーヤーにも積極的に質問をしているといい、1歳下のFW大迫勇也からは「ポストプレーを受ける瞬間にどう考えているかとか、どこを見ているか」、最年長のMF青山敏弘からは「寿人さん(FW佐藤寿人)の話も出た」と貪欲に多くを学んでいるようだ。

 この姿勢がすぐに結果に結びつくとは考えていないそうだが、「実戦でプレーできればモノになっていく。吸収できるようにいろんな角度から聞いてやってみている」と先を見据える川又。15日に控えるウルグアイ戦には「楽しみですね」と目を輝かせ、「まあ、カバーニっすよね。スアレス来てほしかったですけど」と相手チームからも学んでいく姿勢を見せていた。

(取材・文 竹内達也)

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