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キャプテン齊藤未月がチームの成熟度に自信「優勝して、ワールドユースも優勝して…」

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U-19日本代表のキャプテンMF齊藤未月(湘南)

[10.28 AFC U-19選手権準々決勝 U-19日本代表 2-0 U-19インドネシア代表]

 6万人を黙らせる完封勝利で大会連覇に弾みをつけた。U-19日本代表のキャプテンを務めるMF齊藤未月は「この大観衆の中であそこまでのパフォーマンスをみんなが出せたのは良かった」とチームの成熟度に自信を見せた。

 自身はコンディション不良で別メニュー調整が続き、初先発は第2戦タイ戦(3-1)となった。そのタイ戦ではピッチ上でチームメイトに「サボるな!」と檄を飛ばす姿が見られた。「僕は嫌われてもいいと思っているので」と爽やかな表情で言い切った主将は「チームをまとめるのは当然として、僕にできるのは派手なことではなく、セカンドボールを回収したり、陰で支えること」とキャプテンシーをにじませた。

 序盤は「70%」と言っていたコンディションは徐々に上を向いた。U-20W杯出場権を懸けた“大一番”準々決勝にフル出場。6万人が詰めかけた完全アウェーのピッチ。球際激しく奪いにいき、攻守に渡るハードワークで中盤を支えた。

 完全アウェーの雰囲気に加え、後半は雷雨にも見舞われたタフなゲーム。いつものようにピッチ上で鼓舞する声は「通らなかった」というが、決戦に燃えたチームは同じ方向を向き、成熟度を高めているようだ。

「チーム全体として今日は僕が全員に声をかけるより、一人ひとりが声をかけたり、意識してやることが本当に多かった。チームが勝ちたいという気持ちがあった分、みんなが声をかけていたので、僕が声をかける必要もなかったです」

 グループリーグからここまで無敗でU-20W杯出場権を獲得し、準決勝に進出。大会連覇まではあと2勝。タレント集団をまとめ上げる齊藤は「優勝して、ワールドユースも優勝して、僕たちの世代も東京五輪世代で中心になっていけたら一番だと思います」と野心を燃やす。この日は海外メディアの取材にも流暢な英語で応じ、ピッチ外でも頼もしさを見せていた。

(取材・文 佐藤亜希子)

●【特設】AFC U-19選手権インドネシア2018
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