FW上田綺世が豪快同点弾も…勝ち切れなかったU-21代表、タイトルを逃す
[11.20 ドバイカップ第3戦 U-21日本1-1UAE]
U-21日本代表は20日、UAEで行われているドバイカップ第3戦でUAEと対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は後半2分にPKを決められてUAEに先制を許してしまうが、同26分にFW上田綺世(法政大)がネットを揺らして1-1のドローに持ち込んだ。勝ち点5の日本は大会を2位で終えることになった。
17日のウズベキスタン戦からMF中山雄太(柏)、MF長沼洋一(岐阜)を除く9人を入れ替えた日本は3-4-2-1のシステムを採用。GKに小島亨介(早稲田大)、最終ラインは右からDF大南拓磨(磐田)、DF立田悠悟(清水)、DF板倉滉(仙台)、ボランチにMF松本泰志(広島)、中山、右アウトサイドに長沼、左にMF杉岡大暉(湘南)を配置し、シャドーにMF三好康児(札幌)、MF岩崎悠人(京都)、1トップにFW小川航基(磐田)を並べた。
前半6分に中山のボールロストからフィニッシュまで持ち込まれたものの、距離を詰めた小島がストップして危機をしのいだ日本だが、その後もなかなかギアが上がらない。「僕らがやりたいことを相手にやられて、あまりにもボールに規制をかけられなかった」(横内昭展監督代行)とUAEに主導権を渡してしまう。時おり、高い位置でのボール奪取を成功させ、前半25分には左サイドをえぐった杉岡のラストパスから小川が右足シュートを放つが相手GKの好セーブに遭ってネットを揺らすには至らなかった。
その後もリズムをつかめずにいると、前半29分には中盤で松本がボールを失ってシュートを放たれるが枠を外れて難を逃れる。さらに同32分には右サイドから切れ込まれたものの、シュートは小島が横っ飛びで弾き出した。すると同34分に杉岡のサイドチェンジを受けた長沼のパスから、同40分には長沼のグラウンダーのクロスから岩崎がゴールを狙うが、ともにジャストミートさせることはできなかった。
0-0のまま後半を迎えると、日本は小川と岩崎に代えて上田とMF伊藤達哉(ハンブルガーSV)を投入。しかし同2分、右サイドをえぐられるとPA内で大南がファウルを犯して献上したPKをきっちり沈められ、UAEに先制を許してしまう。だが、1点のビハインドを背負った日本が徐々に攻勢を強めていく。
「バックパスをされたら、そこに勢いを持ってプレスをかけられたし、GKに返されたら2度追いして蹴らせ、蹴らせたボールを奪ってマイボールにしてと。今までやれていたことが出てきた。それで相手を間延びさせて、間でシャドーの選手がボールを受けられるようになった」(横内監督代行)
後半14分には伊藤から三好、同16分には松本から三好、同20分には松本から上田と幾度となくシュートシーンを作り出す。同25分に三好と大南に代えてMF久保建英(横浜FM)とDF橋岡大樹(浦和)をピッチへと送り込むと、同26分についに試合を振り出しに戻す。左サイドから杉岡が送ったグラウンダーのクロスに反応してニアサイドに飛び込んだ上田が、左足ダイレクトで合わせて豪快にネットを揺らしてスコアを1-1とした。
同点に追い付いた直後の後半28分には板倉のミスから決定機を創出されるが、連続して放たれたシュートをともに好反応を見せた小島がストップ。ゴールを守り抜いて味方を鼓舞すると、ここからは日本の時間帯となった。しかし、同38分に松本の浮き球のパスから放った中山のシュート、同39分に伊藤のパスから狙った久保のシュートが枠を捉え切れず。さらに同42分には伊藤のクロスに反応した上田がヘディングで合わせたものの、ボールはわずかにゴール右に外れてしまった。
1-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれ、勝ち点1の上積みに終わった日本は1勝2分の勝ち点5でフィニッシュ。直後に行われた試合でクウェートに1-0で勝利したウズベキスタンが勝ち点を7まで伸ばしたため、大会を2位で終えることになった。
(取材・文 折戸岳彦)
▼ドバイカップU-23特集ページ
U-21日本代表は20日、UAEで行われているドバイカップ第3戦でUAEと対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は後半2分にPKを決められてUAEに先制を許してしまうが、同26分にFW上田綺世(法政大)がネットを揺らして1-1のドローに持ち込んだ。勝ち点5の日本は大会を2位で終えることになった。
17日のウズベキスタン戦からMF中山雄太(柏)、MF長沼洋一(岐阜)を除く9人を入れ替えた日本は3-4-2-1のシステムを採用。GKに小島亨介(早稲田大)、最終ラインは右からDF大南拓磨(磐田)、DF立田悠悟(清水)、DF板倉滉(仙台)、ボランチにMF松本泰志(広島)、中山、右アウトサイドに長沼、左にMF杉岡大暉(湘南)を配置し、シャドーにMF三好康児(札幌)、MF岩崎悠人(京都)、1トップにFW小川航基(磐田)を並べた。
前半6分に中山のボールロストからフィニッシュまで持ち込まれたものの、距離を詰めた小島がストップして危機をしのいだ日本だが、その後もなかなかギアが上がらない。「僕らがやりたいことを相手にやられて、あまりにもボールに規制をかけられなかった」(横内昭展監督代行)とUAEに主導権を渡してしまう。時おり、高い位置でのボール奪取を成功させ、前半25分には左サイドをえぐった杉岡のラストパスから小川が右足シュートを放つが相手GKの好セーブに遭ってネットを揺らすには至らなかった。
その後もリズムをつかめずにいると、前半29分には中盤で松本がボールを失ってシュートを放たれるが枠を外れて難を逃れる。さらに同32分には右サイドから切れ込まれたものの、シュートは小島が横っ飛びで弾き出した。すると同34分に杉岡のサイドチェンジを受けた長沼のパスから、同40分には長沼のグラウンダーのクロスから岩崎がゴールを狙うが、ともにジャストミートさせることはできなかった。
0-0のまま後半を迎えると、日本は小川と岩崎に代えて上田とMF伊藤達哉(ハンブルガーSV)を投入。しかし同2分、右サイドをえぐられるとPA内で大南がファウルを犯して献上したPKをきっちり沈められ、UAEに先制を許してしまう。だが、1点のビハインドを背負った日本が徐々に攻勢を強めていく。
「バックパスをされたら、そこに勢いを持ってプレスをかけられたし、GKに返されたら2度追いして蹴らせ、蹴らせたボールを奪ってマイボールにしてと。今までやれていたことが出てきた。それで相手を間延びさせて、間でシャドーの選手がボールを受けられるようになった」(横内監督代行)
後半14分には伊藤から三好、同16分には松本から三好、同20分には松本から上田と幾度となくシュートシーンを作り出す。同25分に三好と大南に代えてMF久保建英(横浜FM)とDF橋岡大樹(浦和)をピッチへと送り込むと、同26分についに試合を振り出しに戻す。左サイドから杉岡が送ったグラウンダーのクロスに反応してニアサイドに飛び込んだ上田が、左足ダイレクトで合わせて豪快にネットを揺らしてスコアを1-1とした。
同点に追い付いた直後の後半28分には板倉のミスから決定機を創出されるが、連続して放たれたシュートをともに好反応を見せた小島がストップ。ゴールを守り抜いて味方を鼓舞すると、ここからは日本の時間帯となった。しかし、同38分に松本の浮き球のパスから放った中山のシュート、同39分に伊藤のパスから狙った久保のシュートが枠を捉え切れず。さらに同42分には伊藤のクロスに反応した上田がヘディングで合わせたものの、ボールはわずかにゴール右に外れてしまった。
1-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれ、勝ち点1の上積みに終わった日本は1勝2分の勝ち点5でフィニッシュ。直後に行われた試合でクウェートに1-0で勝利したウズベキスタンが勝ち点を7まで伸ばしたため、大会を2位で終えることになった。
(取材・文 折戸岳彦)
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