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U-20日本代表の堅守支えた小林友希「隙のない選手に」頭に残る失点シーンと決意

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堅守を築いたU-20日本代表DF小林友希(神戸)とGK若原智哉(京都)

[6.4 U-20W杯決勝トーナメント1回戦 U-20日本代表 0-1 U-20韓国代表]

 U-20ワールドカップで全4試合にフルタイム出場し、堅守を支えたU-20日本代表DF小林友希(神戸)は失点シーンに悔いを残した。同じく全試合にフル出場したDF菅原由勢(名古屋)のパスミスが渡ったMFチェ・ジュンにそのままクロスを入れられると、小林が対応した193cmの9番FWオ・セフンにヘディングシュートを打たれ、決勝点を献上した。

「やっぱり失点シーンが頭に残っていて。クロッサーと近い距離にいた中で9番にボールが入るまでの時間が蹴られてから短いので、今考えれば密着してマークをして、あの距離でも跳ね返すようなポジショニングだったり、体の当て方をしないといけなかった。もっと距離を縮めて頭を出せればよかったけど、あのシーンでは距離をあけてしまったせいで届かずに、先に触られてしまった」

 今大会はGK若原智哉(京都)とDFラインの安定した守備がチームの好調を支えた。グループリーグ3試合は警戒していたキーマンを封じ、失点はオウンゴールのみ。小林は的確な判断とポジショニングで相手の決定機を潰し、体を投げ出したスライディングで跳ね返した。韓国戦も最後のシーンまではうまく対応していたが、あの一瞬で終わってしまった。

「試合前からクロスからの攻撃は警戒しないといけないと話してた。僕自身もFWに高い選手がいるということで、ポジショニングだったり、競り方を考えないといけないなと思っていて、それまで良い対応が出来てた中で、あの1本で失点してこういう結果になってしまった。

 一つひとつの細かいところを詰めていかないと、世界では一瞬で負けてしまうし、CBは一つのミスが勝敗につながるポジションだと思うので、日本に帰ってまずはチームで試合に出て、細かいところを突き詰めて、絶対に隙のない選手になっていくことが今できることだと思う」

 後半5分にMF郷家友太(神戸)のゴールがVARの介入で取り消され、なかなか先制点が生まれなかった時間帯には自らゴールも目指した。後半33分、左CKに飛び込み、高い打点から頭で叩いたが、渾身ヘッドはわずかにゴール右へ。攻撃陣はその後のチャンスも生かせず、最後の失点シーンを迎えた。

「もっと上にいくためには成長しないといけない」。昨年12月には東京五輪世代のひとりとしてトレーニングパートナーを務め、アジアカップを控えたA代表の国内合宿に参加した。日本の未来を背負う若きセンターバックは「来年の東京五輪、その先のカタールW杯にまたこのメンバーが集まれるように」と次のステージを見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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