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“ミスから始まった1年”で成長遂げたDF古賀太陽「見返したい気持ちを強く持った」

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U-23日本代表DF古賀太陽

 1年前に悔しさを味わった。しかし、そこで心は折れなかった。U-23日本代表候補DF古賀太陽(柏)は、「ミスから始まった1年」で成長を遂げた。

 今年1月に行われたAFC U-23選手権。初戦のサウジアラビア戦だった。1-1で迎えた後半40分、自陣左サイドでボールを受けた古賀がバックパス。しかし、後方に構えるDF岡崎慎には合わず。ボールを奪われると、その流れから決勝ゴールを叩き込まれた。初戦を1-2で落としたチームは、その後白星を挙げることなく、1分2敗で史上初のグループリーグ敗退を味わうことになった。

 サウジアラビア戦後に古賀は「本当にチームの皆に申し訳ないと思っている。自分の責任だし、最低でも勝ち点1を取らないといけない試合だった」と声を落としていた。

 厳しいスタートとなった20年。しかし、所属する柏で不可欠の存在となった古賀はフル稼働。複数のポジションをこなすユーティリティー性も発揮して33試合に出場し、負傷者が続出した最終ラインを支えた。

「AFC U-23選手権でチームの結果に全然貢献できなかったし、僕のミスで厳しい状況にしてしまった。この1年、本当にあのミスから始まり、見返したい気持ちを強く持ったし、あのミスがあったから成長できたと思えるようにしたかった」

 悔しさを糧に成長を遂げ、再びU-23日本代表候補に戻ってきた。「ここに呼ばれたからには1年前の自分と比べて、これだけ成長したという姿を見せないといけない。もう一度自分のプレーを見つめ直しながら、特長を出していきたい」と進化した姿を今合宿でも見せ付けたい。

(取材・文 折戸岳彦)

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