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「うっ憤を晴らすぐらいの気持ちで」…クラブで出場機会が限られるMF三好康児、代表活動に賭ける思い

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U-24日本代表MF三好康児(アントワープ)

 自チームで思うような出場機会を得られているわけではない。だからこそ、MF三好康児(アントワープ)は今回のU-24日本代表の活動に燃えている部分がある。

 26日に行われたアルゼンチンとの1試合目では、4-2-3-1の右サイドハーフで先発出場。しかし、フィジカルに勝り、中央の守りを固めるアルゼンチンを相手に本領を発揮するには至らなかった。試合後には「全体として幅を使うところは早めに共有できれば良かった。全員が試合の流れを読みながら、それを伝えながら出来たら、もっと全員の特長も出せる」と課題を挙げつつ、振り返っていた。

 コロナ禍での活動。コミュニケーションを取る機会は限られているが、「どれだけコミュニケーションを試合の中でとり、意識を合わせていけるかが大事。どんな試合でも、その瞬間、瞬間で自分たちの意見をすり合わせていかないといけない」と語った。

 クラブでは新型コロナウイルスに感染した影響もあり、特に年明けはピッチに立つ機会が決して多いとは言えない。「チームでの活躍が代表につながる」と当然感じているが、それでも「代表でやるのと、チームでやるのはまた違う」と続ける。

「代表で、このチームで結果を出すのは、一つ違うものがあると思う。そこで自分も違いを出せれば。チームでなかなか出られていないところは、逆に代表チームでうっ憤を晴らすぐらいの気持ちで来ている」

 アルゼンチンとの第2ラウンドは、翌29日に行われる。限られた時間の中で、仲間とのコミュニケーションが深まっていることは実感している。「あとは試合で結果を残すことがすべて。話しているだけでなく、行動しないと意味がない。それを結果に結び付けられればと思う」と2試合目での必勝を誓う。

(取材・文 折戸岳彦)

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