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A代表主将・吉田麻也が感じたU-24日本代表「個人的に得られるものは多かった」

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オーバーエイジとしてU-24日本代表に合流したDF吉田麻也(サンプドリア)

 A代表との“兄弟対決”で自身の出場機会は訪れなかった。しかし、ベンチから見守って感じたことがある。U-24日本代表にオーバーエイジとして合流しているDF吉田麻也(サンプドリア)は「結果的に1試合やることで、得られるものは多かったと個人的に感じている」と話した。

 急きょ決まった日本代表対U-24日本代表の一戦。試合開始早々の前半2分に先制点を献上すると、同41分に追加点を奪われてしまう。さらに後半立ち上がりの同7分にリードを3点差に広げられ、劣勢に立たされた。思うように攻撃の形を作れずに苦しんだが、後半33分から投入されたオーバーエイジのMF遠藤航(シュツットガルト)が落ち着きをもたらし、押し込む場面も作り出した。

 結果的に0-3の完封負けを喫したが、遠藤が試合の流れを変えたと吉田も感じている。

「後ろと前線をうまくリンクさせてくれて、スムーズに前に運べるようになった。後半の途中から疲れも出てきて、なかなかボールが前に行かず、後ろを選択する回数が増えていたので、そこを彼が変えてくれたと思う」

 自身の出場機会こそなかったが、「プレスの掛け方やボールのハメ方、回し方で気になったことは個別に話した」と感じたことは伝えた。そして、オーバーエイジとして合流して、実際に1試合をこなすことで「試合へのアプローチ、入り方、ドレッシングルームの雰囲気をつかむことができた。個人的に得られるものは多かった」と感じている。

「ヨーロッパでやっている選手が多く、A代表でやっている選手も多いので雰囲気は非常にいい。あとは、最後の選考を兼ねているので緊張感も高いし、頼もしいなと思います。何より良かったのは、昨日の試合に本気で皆が悔しがっていることが良かった」

 翌5日にはU-24ガーナ代表との国際親善試合が行われる。「(A代表戦での)1点目のような失点を大会でしてしまうと、大会自体が終わってしまう可能性がある。もう少し精神的にコントロールできると思うので、明日はそこを意識して入りの部分を大事にしていきたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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