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横浜FM小池龍太がJFAアカデミー卒業生初のA代表入り!! “JFL発”超異例の昇進劇に反町技術委員長「活躍を期待したい」

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DF小池龍太(左からJFAアカデミー、山口、柏、横浜FM)

 横浜F・マリノスのDF小池龍太が13日、EAFF E-1選手権に臨む日本代表メンバーに選出された。アマチュアカテゴリのJFLからキャリアをスタートさせた選手のA代表入りは超異例。またJFAアカデミー卒業生では史上初めての快挙となった。

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長は13日の会見で「JFAアカデミーで6年間トレーニングしたのちにJFLのチームに所属することになって、こうして階段を登って、A代表につながった。JFAアカデミーが活動している中でアンダーカテゴリの代表はたくさんいるが、A代表に選出されたのは初めて。JFAとして力を入れてきたことが成果として表れているということで嬉しい。アカデミー活動に従事している方にも励みになる。選ばれるだけでなく、試合の中でも活躍してくれること期待している」と喜びを語った。

 東京都出身の小池は中学入学時にJFAアカデミー福島へと加入し、2011年に東日本大震災を経験。高校入学後は移転先の静岡県で過ごし、高円宮杯プレミアリーグEASTでもプレーした。だが、高校卒業後はプロから声がかからず、当時JFLのレノファ山口で社会人キャリアをスタート。J3昇格、J2昇格に導いた後、17年に柏レイソルへ加入し、初のJ1挑戦を果たした。

 19年夏にはベルギーのロケレンで初の欧州挑戦を始めたが、クラブの破産によって20年5月に無念の帰国。そこから横浜FMに加入し、左右のサイドバックで主力を担ってきた。今年6月上旬には左ハムストリング肉離れで長期離脱を経験するも、今月6日のJ1広島戦で待望の復帰。E-1選考にギリギリで間に合った。

 2021年開幕前の『ゲキサカ』インタビューでは、JFAアカデミー出身者初の代表入りについて「日本代表などの目標はありますが、個人的にはまずはワンシーズン怪我をしないこと、そして試合に出続けることです。その先にあるものはデザートやご褒美であって、誰しもがなれることではないし、自分で選べるものではありません。自分が見せた頑張りの中で、選んでくださる方にそこを評価していただければうれしいし、もし選んでもらえたら自分も最高のパフォーマンスができるようF・マリノスで結果を残したい」と冷静に答えていた小池。その言葉どおりクラブでの活躍によって評価を獲得し、異例の代表入りを掴み取った。

(取材・文 竹内達也)

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