beacon

U-16代表・宇佐美、別格の動き

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.8 練習試合 U-16日本代表候補 4-2 市立船橋高 市原]
 
 U-16世代注目のアタッカーMF宇佐美貴史(16=G大阪ユース)が2得点を演出した。1本目にU-16代表候補の左MFで先発すると20分に左サイドからのドリブルで3人をかわし、先制ゴールを演出。さらに26分にはカウンターの基点となり、中央からの好パスでMF神田圭介(鹿島ユース)の同点弾をもたらした。2得点に絡んだプレーに「2得点に絡むことができたのはよかった。(4-2で)勝てたのでチームとしてもよかったと思う」と満足げに話した。
 
 中学3年生だった昨年からG大阪ユース(U-18チーム)の主力として活躍し、今年は10番を背負う。4月にはトップチームへの出場登録もされた「期待の星」。昨年から“飛び級”でU-16代表でのプレーを経験してきているだけにこの日のプレーも落ち着いたもので、左サイドでボールを受けると「得意」のドリブルで再三相手DF陣を混乱させていた。ボールを持った際の切れ味鋭い突破は、タレント揃いのU-16代表の中でも別格だった。
 「(代表に)もっと自分の経験を伝えられたらいい。(AFC U-16選手権は)勝ちたい」と宇佐美。ただ、自身も含めたチームの動き、ミスに対しては「(今日は勝ったが)中盤のところで簡単にボールを失ったり、サポートもできていなかった。(内容は)よくなかった」と課題を挙げていた。チェルシー(イングランド)からの練習参加の問い合わせもあったと報道される注目の大器は、より高い目標を持ってプレーしていく。

(文 吉田太郎)

TOP