beacon

なでしこジャパンはMF長谷川唯&FW田中美南弾でポルトガルに逆転勝利! 欧州遠征初戦を白星で飾る

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本がポルトガルを撃破

[4.7 国際親善試合 日本 2-1 ポルトガル]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は7日、国際親善試合でポルトガル女子代表と対戦した。試合は2ー1で日本が勝利。欧州遠征の初戦を白星で飾った。

 7月の女子ワールドカップに向けてチーム、個人の強化を目指すなでしこジャパン。最後の“予行演習”となる今回の遠征ではポルトガル、デンマークとそれぞれのホームで対戦する。本番を見据えた2連戦の初戦で池田太監督は、3-4-2-1のシステムを採用。対するポルトガルは4-4-2のフォーメーションで日本を迎えた。

 日本は、ゴールマウスにGK山下杏也加(I神戸)が立ち、3バックは左からDF南萌華(ローマ)、DF三宅史織(I神戸)、DF宝田沙織(リンシェーピング)の3枚。2ボランチはMF長野風花(リバプール)とMF長谷川唯(マンチェスター・C)が組み、左にMF杉田妃和(ポートランド・ソーンズFC)、右にDF清水梨紗(ウエスト・ハム)が入った。トップ下の位置には、MF藤野あおば(東京NB)とMF猶本光(浦和)。最前線はFW田中美南(I神戸)が構えた。

 日本は前半9分、右サイドでボールを持った藤野のクロスに杉田がヘディング弾。ファーサイドから走り込み強く叩いたが、こちらはポルトガルのGKイネス・ペレイラに阻まれて得点とはならない。同24分には右サイドでボールを受けた藤野がペナルティエリア外から積極的に右足を振るも、シュートはGKの正面。先制点が遠い。

 すると、先にスコアを動かしたのはホームのポルトガルだった。前半25分、最終ラインでボ―ルを動かすポルトガルは日本のプレスが甘くなると、一気に前線へロングキック。FWジェシカ・シルバが頭で落としてそのまま走り出すと、MFダイアナ・シルバからのリターンでDFラインの裏に抜け出す。ペナルティエリア内でラストパスをFWアナ・カペタが滑り込むように突き刺してゴールネットを揺らした。

 1点を追う展開となった日本だが、前半35分に試合を振り出しに戻す。左サイドで杉田がボールを受けると、インサイドでヘルプに入った田中が同サイドのペナルティエリア内で要求。ボールを引き出すと、折り返したボールを長谷川が詰めて同点とした。逆転ゴールを目指す日本は同43分に猶本が左サイドの角度のないところから狙うも、ゴールニアサイドに飛んだシュートはI・ペレイラが好セーブ。1-1のまま前半を折り返した。

 ハーフタイムで日本は1枚替え。宝田を下げてDF守屋都弥(I神戸)を投入すると、3バックの右に清水が入り、交代で入った守屋は右のウイングバックを務めた。後半2分には猶本が左足でシュート。同7分には相手のDFライン上でボールを受けた田中が決定機を迎えたが、どちらもゴールネットを揺らすには至らなった。

 それでも後半8分に日本が逆転に成功する。最終ラインでボールを持った日本は降りて来た長谷川に預けると、ルックアップから前線へ。このボールで裏のスペースに抜け出した田中が、ペナルティエリア内右に侵入すると、飛び出してきたGKのタイミングをずらして左足のアウトサイドキックで流し込んだ。

 1点リードを手にした日本は後半14分に2枚替え。猶本、田中に代えてFW岩渕真奈(トッテナム)、FW植木理子(東京NB)を投入。勝利を手繰り寄せる3点目を狙う。日本は後半20分に杉田のクロスから藤野がヘディングシュート。枠を捉えたボールは相手GKの好守に遭い、ゴールとはならなかった。

 日本は後半32分に選手交代を行うと、藤野、杉田を下げてMF宮澤ひなた(マイ仙台)、DF清家貴子(浦和)をピッチへ。フォーメーションを4-4-2に変更した。DFラインは左から南、三宅、清水、守屋が並ぶと、ダブルボランチは変わらずで左のサイドハーフに清家、右のサイドハーフに宮澤。2トップは岩渕と植木が組んだ。

 試合の中でシステム変更を行った日本は、終盤にかけてボールを握るも追加点はなし。2-1で逃げ切る形で白星を手にした。

TOP