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奮起したU-20日本代表DF高橋仁胡、セットプレーから先制点の起点づくりも

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DF高橋仁胡(バルセロナ)

[5.27 U-20W杯グループC第3節 日本 1-2 イスラエル メンドーサ]

 試合中は気迫を見せていたが、敗戦には悔しさをにじませた。DF高橋仁胡(バルセロナ)は左サイドバックで何度も決定機を演出。また、体格差がある相手に対して守備でも奮闘した。「(相手の)チャンスが少ないのにうまいことされたら、ちょっとショックが大きい」と試合を振り返った。

 高橋は第2戦のU-20コロンビア戦ではハーフタイムで途中交代していた。第3戦も先発起用されるも、後半36分に途中交代。飄々としていたが、実は体調を崩していたという。「風邪というか頭が痛いところがあった。でも、この試合が大切やったから。どうしても出たいという考えがあって、やっぱり最後まで戦いたいということで。そこは別にコンディションが悪くても、ちゃんと試合をしたいと」。前半終了間際には自身のFKで得点の起点を作った。

 前半のプレスは効果的であり、そこからチャンスにつなげた。だが前半は相手のゴールに何度も迫ったが、得点はFW坂本一彩(岡山)の1点のみ。高橋は「最初はいいプレスだった」とその集中力を称えつつ、「ただ、1-0で勝っているときにいつもゴールを決められる。そこをもうちょっと集中すればいいと思う」と改善点も挙げた。

 相手の勢いに気圧されず立ち向かった。2005年生まれの高橋は次回大会の出場資格も持っている。今大会の雪辱を果たすまで、さらなる成長を目指す。

(取材・文 石川祐介)
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