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U-22日本代表はイングランドに勝利…大岩監督の採点は「50点」、強国相手の収穫と課題

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大岩剛監督

 2024年パリ五輪を目指すU-22日本代表は10日、欧州遠征でU-22イングランド代表と対戦。完全非公開で行われた試合で、2-0と勝利を収めた。大岩剛監督は試合後のオンライン会見で「非常に有意義だった」と手応えを語りつつ、内容は「50点ですかね。前後半90分を含めて、出場した選手を評価して、われわれがやれなかった部分、やれた部分で半々。50点が妥当」と評価した。

 プレミアリーグに出場する選手が揃ったイングランドに対し、2-0と勝利を挙げた。前半は攻め込まれる場面もありつつ、スコアレスで折り返す。後半から修正を図ると、徐々にアジャストしていく。後半7分にMF山本理仁(G大阪)が、同30分にはMF松村優太(鹿島)が得点を決めた。

 試合内容に「50点」とつけた大岩監督は、評価した点について前半から後半までに内容を修正できたことを挙げる。「後半の得点シーン、自分たちが意図的に攻撃をする部分、意図的に守備をする部分が、強いイングランド相手に出せていたというところも含めて評価をしたい」。劣勢からの立て直しに成功し、得点を奪って守り切ったところに手応えを感じたようだ。

 一方で、残りの50点は前半の劣勢部分。中盤で攻守を司った山本も、その時間帯の課題を語る。「プレスがかかったときに慌ててしまって、ビルドアップが外回り、外回りになった。簡単に押し下げられるシーンが多かったので、そこのビルドアップの形はもう少し改善していかないといけない」。指揮官も山本の語った点に同意する。

「理仁が前半に感じた部分だったり、個人の質の高さとか、相手との距離感、いろんな部分でのプレーぶりに満足していないと思います。チームとしても特に前半は相手に脅威を与えられなかった。反省しないといけないですし、自信を持って強い相手にも自分たちのスタイルをしっかりとピッチで表現することを、もう一回チーム全体で共有したい」

 チームはイングランドからオーストリアに移動。中3日を挟み、14日にはU-22オランダ代表と対戦する。大岩監督はイングランドから得た50点分の自信を強調。「自信は50%ありますので、そういう部分ではしっかり次のオランダ戦に向けて、それが60、70、80になるような準備をしたいなと思います」とさらなる調整を目指すつもりだ。

(取材・文 石川祐介)

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