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U-17日本代表、初先発で持ち味発揮のMF宮川大輝(G大阪ユース)は「激動の後半」を猛省。次に活かす

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初先発のU-17日本代表MF宮川大輝(G大阪ユース)は後半を猛省。次は必ず、自分の持ち味を表現する

[6.23 AFC U17アジアカップGS第3節 U-17日本 8-4 U-17インド]

「前半はかなり良い感じでやれていたと思う」

 AFC U17アジアカップ第3節・インド戦で初先発となったMF宮川大輝(G大阪ユース)はそう振り返る。早い時間帯で先制点を奪い、相手の速攻を浴びるシーンはあったものの、前半の終わり際に連続得点で突き放して、3-0。森山佳郎監督が「もっと厳しい展開になる可能性も想定していた」という成長著しいインドに対して優位を確保して折り返し。悪くはない流れだった。

 宮川は個人としても持ち味を発揮。あこがれの選手はクロアチア代表MFモドリッチだと言う技巧派は、荒れたピッチでもしっかりボールをコントロールしつつ、前に絡んでゴール近くでプレーする場面もあった。味方との連係が噛み合わないところはあったが、「前半は個人としても悪くなかったと思う」(宮川)。

 ただ、3人の選手が交代した後半の内容は一変することとなってしまう。宮川は「自分たちに心の隙があった」と言う。

「前半で差がついて3人が交代して、どこかで(試合が)決まったみたいな感覚が出てしまった状態で後半に入ってしまっていた。やっぱり(苦戦した原因は)気持ちの部分だと思う」

 チームが混乱に陥って失点も重なる中で宮川の個性も出にくい流れになり、その流れに呑まれてしまった印象は否めない。宮川自身も「後半は本当に良くなかった」と猛省する。また暑さもある中で初先発の緊張もあったのか、「スタミナ的にも厳しくなってしまって、前に絡めなくなった」と運動量も出せず。

「もっとスタミナも付けないといけないし、もっとゴールに絡んでいくところも出せるようになりたい。やっぱりアシストや得点に絡めるところが自分の持ち味なので、そこを出さないといけない。自分の質もそうだし、連係の部分でもっと練習から中間と話し合っていきたい」

 国際大会の公式戦のピッチに立って感じるところは間違いなくあった。この感触をトレーニングに反映して次の機会では自分の持ち味をより表現する。次は「モドリッチみたいなドリブルが好き」と言うように、ボールを運んでいなして、ゴールにも絡む。そんなプレーが出ることを期待したい。

(取材・文 川端暁彦)
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