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準備は万全。オーストラリアとの「世界決定戦」へ。U-17日本代表の支度は整った

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U-17日本代表が決戦へ向けて前日練習。エースストライカーのFW道脇豊(熊本、中央)や今大会3得点のMF望月耕平(横浜FMユース、左から2人目)らが汗を流した

 25日、U-17日本代表はAFC U17アジアカップの準々決勝に向けた前日トレーニングを実施。前々日の24日は軽めの調整で済ませたことと合わせ、「この一戦に万全の状態で臨む」(森山佳郎監督)ための準備を整えた。

 勝てば世界切符獲得となるこの準々決勝の相手はU-17オーストラリア代表。歴史的にも因縁深いアジアのライバルであり、今大会は指折りのタレントを擁してもいる好チーム。17番のFWネストリー・イランクンダは既にプロリーグでも活躍している逸材で、映像を観た日本の選手たちの印象も「ヤバい」というもの。アフリカ・タンザニア出身のスピードスターへの対応は試合の大きなポイントとなりそうだ。

 もっとも、森山監督は「相手に合わせて守備に回るのではなく、こちらから仕掛け、相手がこちらに合わせるような試合にしたい」と語る。公式記者会見で「お互い攻撃的なチームで点の取り合いが予想されるので、本当に楽しみ」と不敵に言い切った森山監督は、「どれだけ自分たちの持てる力を100%出せるかにフォーカスしている」とも強調した。

 また「時間が経てば日本が有利になる」とMF佐藤龍之介(FC東京U-18)が語るように、タイの暑さの中での攻防となれば、オーストラリアよりも日本に一日の長があると観る。先に点を奪われるような展開になっても、焦ることなく試合を進めていけるかも重要だろう。

 ただ、この準々決勝に延長戦はない。いきなりPK戦となるレギュレーションのため、そこで勝ち切る用意も重要だ。前日練習でもしっかりPK戦に向けて取り組んでおり、GK後藤亘(FC東京U-18)は「自信はあります」と明言。当然、そこまでいかずに勝ち切るのが理想だが、仮にPK戦となっても勝つための準備は整えてきている。

 この決戦は日本時間26日の19時から、パトゥム・ターニー・スタジアムにて開催される。チーム結成以来、最も大事な90分がいよいよ始まる。

(取材・文 川端暁彦)
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