beacon

世界一奪還へ! なでしこJをけん引する“聞き役”長谷川唯は若手選手に「ぶつかり合い」を要求

このエントリーをはてなブックマークに追加

なでしこジャパンMF長谷川唯

 日本女子代表(なでしこジャパン)は1日、千葉市内で国内トレーニングキャンプ5日目を行った。自身2度目の女子ワールドカップを控えるMF長谷川唯(マンチェスター・シティ)は、世界一奪還へ「ぶつかり合い」を要求する。

 合宿の折り返し地点を迎えたなでしこジャパンは、SOLTILO CHIBA FC U-18との合同練習を実施した。世界のフィジカル、スピードを想定したトレーニングで攻守を確認。最後には、今活動初となる11vs11のゲーム形式を行い、課題も見つかった。

「(男子高校生に)引いたような形でやってもらった中で、やはりフィジカルが強くてスピードがある相手に対して、攻撃の仕方がすごく難しいと改めて感じた。自分たちの方がフィジカルのところで劣っていて相手に固まって守られたら、なかなか攻め手がないなというのが現状で、DFと攻撃が組み合わさった練習だと、なかなかFWの人がボールを触れなかったり、シュートまで行けなかった場面が多かった。そこは3バックとボランチ、ウイングバックのところのビルドアップも含めて改善点はたくさんあるなと思った」

 プレー面での課題が見つかった一方、長谷川は仲間にメンタル面での要求を欠かさない。「年下の選手も何も気にせずにサッカーのところでは要求していくのがチームにとって一番大事なこと」。自身が「特に感情を出すタイプの選手だった」とし、「何を考えているかというのを本当に全面に出して良い」と若手選手に促す。

「味方に要求されたことに対して自分が違う意見を持っているのなら、それを逆に要求するべきだと思うし、そういうぶつかり合いというのは、必ずなければいけないことだと思う。強くなっていく上でも、そこの要求はしていきたい」

 長谷川は前回の女子W杯を22歳で経験。「聞く側になるのということも大事だなというのは、ここ数年感じている」と今大会は“聞き役”にも回って、チームをけん引していくつもりだ。

(取材・文 成田敏彬)
●女子ワールドカップ2023特集

TOP