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長谷川唯の2G1Aに藤野あおばが初得点!! なでしこJは女子W杯前ラストマッチでパナマを5発粉砕

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なでしこジャパンが快勝を収めた

[7.14 MS&AD杯 日本 5-0 パナマ ユアスタ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は14日、ユアテックスタジアム仙台で行われたMS&ADカップでパナマ女子代表と対戦した。前回対戦時(21年4月11日/○7-0)にも得点を挙げたMF長谷川唯が2ゴール1アシストの活躍。5-0で勝利した。

 20日開幕の女子ワールドカップを控える日本は、大会前のラストマッチで3-4-2-1のシステムを採用。ゴールマウスはGK山下杏也加が立ち、3センターバックは左からDF南萌華、DF熊谷紗希、DF石川璃音が並んだ。左のウイングバックにMF遠藤純が入り、右にDF清水梨紗。ダブルボランチはMF長野風花と長谷川が組み、インサイドハーフにMF宮澤ひなたとMF藤野あおば。先頭にはFW田中美南が立った。

 日本は立ち上がりから主導権を握ると、テンポよくパスを繋いでサイド、中央から攻撃を組み立てる。前半3分には、遠藤と宮澤の長いワンツーで左サイドを突破。同11分には、宮澤が前線からのプレッシャーで相手の背後に抜け出して決定機を迎えた。

 その後もボールを握る日本は前半24分、最後尾の山下からボランチの長野に縦パスが入ると、藤野を経由して長谷川へ。宮澤がスルーパスを引き出してペナルティエリア内に侵入したが、左足のシュートは枠を捉えることができなかった。同26分には、右サイドで受けた藤野が強烈なシュートを放つも、ここはGKジェニス・ベイリーが右に飛んで好セーブ。こぼれ球を遠藤が右足で狙ったがシュートは右方向へ逸れていった。

 チャンスを作るも得点が遠い。それでも、前半33分に先制に成功した。日本は相手のカウンター攻撃で自陣深い位置まで押し込まれると、そこから前進を図る。左サイドのハーフウェーライン付近で顔を上げた長谷川が対角へロングキック。清水がゴール方向へ駆け上がり、相手GKの頭上を抜くシュートでゴールネットを揺らした。

 さらに日本は前半37分、左サイドから攻撃を仕掛けると、田中がボールへ寄るようにパスを受ける。田中が作ったスペースに長谷川が走り込み、スルーパスを冷静に流し込んでリードを広げた。前半終盤にかけては宮澤、田中に決定機が訪れるも、こちらは決めきることができない。2点リードのまま後半へと折り返した。

 追加点が欲しい日本はハーフタイムで2枚替え。田中、遠藤に代えてFW植木理子、MF清家貴子をピッチへ送り込んだ。前半同様にボールを握る日本は、最終ラインから中盤を経由して前線の3枚を狙う。途中出場の植木が鋭い動き出しでパスを引き出した。

 試合は徐々にオープンな展開になると、ピッチ左のスペースを使った攻撃が増える。後半15分には宮澤が左サイドから仕掛けると、ゴール前に転がしたボールを植木がスルー。その後ろにいた藤野が右足で豪快なシュートを突き刺し、初得点をマークした。さらに同16分には、左サイドの清家からボールを受けた長谷川がペナルティエリア手前から右足を振り抜き、DFヨミラ・ピンソンに当たったボールがそのままゴールへ。一気に点差を広げた。

 日本は藤野に代わって入ったFW浜野はいかがゴールへの欲を見せると、途中出場の清家も積極的に右足を振っていく。後半25分には選手交代を行い、宮澤、長谷川を下げてMF猶本光、MF林穂之香を投入した。

 試合を優位に進める日本は後半38分に石川を下げてDF高橋はなをピッチへ。同43分には猶本のフリーキックがゴール左のポストを叩いた。最後まで主導権を渡さなかった日本は後半アディショナルタイム2分に南が1点を加点し、5-0でパナマを粉砕。20日開幕の女子W杯へ勢いをつけた。

(取材・文 成田敏彬)
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