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“アジア女王”からは7得点の千葉玲海菜がなでしこジャパンに復帰…池田太監督「チームにプラスの力を与えてくれる」

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快足ストライカーFW千葉玲海菜

 来夏のパリオリンピック出場を目指して日本女子代表(なでしこジャパン)の戦いが始まる。池田太監督は、アジア2次予選に向けて22人を選出。女子ワールドカップで快進撃を見せたメンバーがリストを占めた。

 9月に2チーム編成で活動を行った日本女子代表。“Aチーム”がアルゼンチン相手に8発完封勝利を収めると、“Bチーム”はアジア競技大会を圧巻の戦いぶりで勝ち進み、金メダルを手にした。

 ただ、そのアジア女王から今回のメンバーに選ばれたのは女子W杯にも出場したFW千葉玲海菜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)のみ。アジア競技大会期間中の序盤にパリ五輪アジア2次予選のメンバー登録があり、活躍や結果から判断ができなかったという。

 池田監督は「アジア競技大会では日本女子サッカーの力を見せることができた。しっかりと成果をあげてくれた選手を含めて、また強いなでしこを作っていきたい」としつつ、「今回の発表にあたっては、メンバーを登録するタイミングの関係で、この大会での選手たちの活躍を反映することが難しかった」と経緯を説明。そのうえで、次のように付け加えた。

「アジア2次予選は中2日の短期間で行われる。その中で戦術の理解がある程度進んでいるメンバーでやりたいというのも一つの選考理由となり、こういったメンバー構成に至った」

 それでも、大会7ゴールを挙げて優勝に貢献した千葉はなでしこジャパンに“復帰”。指揮官は「ワールドカップでの準備や振る舞い、そしてプレーなど、すべてにおいてまた力になってくれると思って招集した」と理由を明かし、「アジア競技大会では結果を出してチームを引っ張てくれた。彼女の良さがこのチームにプラスの力を与えてくれると思う」と期待を込めている。

(取材・文 成田敏彬)
成田敏彬
Text by 成田敏彬

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